【アルテミスS】〝優等生〟ブラウンラチェットを手塚貴久調教師が絶賛「いろんな馬をやらせてもらったけど…」
[GⅢアルテミスステークス=2024年10月26日(土曜)2歳牝、東京競馬場・芝1600メートル] 26日の東京メイン・GⅢアルテミスSは、3番人気ブラウンラチェット(手塚)が好位から抜け出し、デビューから無傷の連勝で重賞Vを決めた。勝ち時計1分33秒8(良)。2着ミストレス、3着ショウナンザナドゥとキズナ産駒が上位を独占した。
前が開くと一瞬のうちに…
スッと発馬を決めて2番手のインを確保。直線に向いて進路がなかなか見つからない状態が続いたが、前が開けると一気にはじけて突き抜けた。ラスト2ハロン11秒1→11秒0の加速ラップで2着に1馬身1/4の着差は、まさに完勝だ。 ただ、陣営が最大限に評価するのは、そのスピードでも決め手でもなく〝優等生ぶり〟。「すごくいい子。2戦目でもずっと落ち着いていました。2番手で完璧なレースができました」とルメールが言えば、「体は完成していないけど精神的には完成している。今までいろんな馬をやらせてもらったけど、ここまで(メンタル面で)レースに向いている馬はいない」と手塚調教師も絶賛した。 同じ名畑助手が担当する27日=天皇賞・秋のソールオリエンス、そして来週の世界最高峰レース・米BCクラシックに挑む半兄フォーエバーヤングへのエールとなるような勝利。次走は未定だが、「トップレベルに行ける馬。楽しみ」というルメールの言葉通り、大舞台での活躍を予感させる。
東スポ競馬編集部