全米の注目は大谷翔平が並んだ2人の“レジェンド”メイズ、ルースの記録…僚友トラウトは“MVP推し”の理由を語る
エンゼルスの大谷翔平(27)が25日(日本時間26日)、本拠地で行われたマリナーズ戦に「2番・DH」で出場し、第1、2打席に連続タイムリー三塁打、第4、5打席には四球を選ぶ活躍で、14ー1の勝利に貢献した。待望の46号は出なかったが、米メディアによると「45本塁打、24盗塁、7三塁打」の記録は、元ジャイアンツの“レジェンド”ウィリー・メイズ以来、66年ぶりの「45本、20盗塁、6三塁打」のクリアとなり、また3試合で14四球は元ヤンキースのもう一人の“レジェンド”ベーブ・ルースら3選手が持つメジャー記録に並んだ。また過去に3度MVPを受賞している僚友のマイク・トラウトが「大谷がMVPだ」と猛プッシュし、その理由を熱く語った。
「45本塁打、24盗塁、7三塁打」の記録はメイズ以来
ワイルドカード争いに参戦しているマリナーズは“間違い”を犯した。前日のゲームでは2つの申告敬遠を含む4四球。マリナーズベンチは大谷を徹底して歩かせて勝利につなげたが、先発左腕のタイラー・アンダーソンは1回無死一塁で大谷と勝負した。 大谷はカウント0-2からインサイドに抜かれたチェンジアップを振り抜き打球はツーバウンドでライトフェンスにぶつかるタイムリー三塁打。三塁は、クロスプレーになり、滑り込んだ大谷は勢い余ってベースを離れてアウトのタイミングだったが、三塁手がボールをこぼした。 続く3回にも無死一塁で打席が回ってきた。歩かされにくいシチュエーションだったが、カウントは3-0となり場内はざわついた。フルカウントとなってから再びインサイドをカットボールで攻められたが、ライト線に引っ張って2打席連続のタイムリー三塁打。大谷の三塁打は、これで今季7本目。“三塁打王”争いでもダイヤモンドバックスのデビッド・ペラルタに1本差に迫った。またエンゼルスでの2打席連続三塁打は、2011年のピーター・ボージャス以来の記録だという。 打者一巡の猛攻で、この回二死満塁から大谷に再び打席が回ってきたが、今度は押し出しの四球。これで打点が98となった。 第4打席は5回無死一塁。11ー1と大差がついていたが、ストレートの四球となり、場内は大ブーイングに包まれた。第5打席は三振に倒れ、本塁打王争いでトップを走るブルージェイズのウラジミール・ゲレーロJr.、ロイヤルズのサルバドール・ぺレスに追いつくことはできなかったが、また偉大な記録に並ぶことになった。 NBCスポーツによると、大谷が第1打席で6本目の三塁打を放った時点で、「45本塁打、24盗塁、6三塁打」となり、殿堂入りしている“レジェンド”メイズが、1955年に記録して以来、66年ぶりに「45本塁打、20盗塁、6三塁打」をクリアした打者になったという。 同メディアは、「大谷とメイズは野球史で最も魅力的な選手の中の2人だ」と絶賛。 「メイズがプレーしていた時にそうだったように、大谷は100万人に1人の逸材だ。二刀流の能力とともに歴代で最も偉大なベーブ・ルースと比べ続けられている大谷は、(メイズら)野球界最高のビッグネームの選手たちともすぐに比較されている。さらに素晴らしいことに大谷は、MVP級のシーズンを打席で過ごし、合わせてマウンドでも、9勝2敗、防御率3.28、146奪三振、123回1/3という素晴らしい結果を加えている」と評した。 主にジャイアンツでプレーしたメイズは、首位打者1度、本塁打王4度、盗塁王4度を獲得している元祖5ツール選手で、通算3283安打、660本塁打、1903打点を誇るレジェンドだ。