全米の注目は大谷翔平が並んだ2人の“レジェンド”メイズ、ルースの記録…僚友トラウトは“MVP推し”の理由を語る
またMLB公式サイトによると、この日、2四球を選んだことで、この4試合で13四球となりベーブ・ルース(1930年)、ブライス・ハーパー(2016年)、ヤズマニ・グランダル(2021年)が持つメジャー記録に並んだという。 同サイトは、前日にマリナーズのスコット監督が、4四球と勝負を避けていたことを持ち出して、「大谷に対してストライクゾーンを外して投げることは悪いアイデアでないことが分かった」と皮肉を込めて表現。 ジョー・マドン監督の「彼の打席は極めて優れていた。歩かされるという事実を受け入れ打ち始めるだろう。相手は1度満塁となって(大谷に)投げることを強いられ、彼を歩かせた。だが、私は彼が四球を受け入れたことを気に入っており、おそらく先週のように打つこともできるだろう。そして我々は彼にもっと相手が勝負するようにしなければならない」というコメントを紹介した。 また故障が癒えず今季の復帰を断念した僚友のトラウトが試合前に取材に応じ、大谷についても語り、MVP獲得に太鼓判を押し、その理由を説明した。 米メディアもトラウト発言に注目。MLB公式サイトによると、トラウトは、「彼がMVPだ。彼はただ本当に素晴らしい才能を持っている。ブラディ(ゲレーロJr.)がやっていることは信じられないことで、彼もその争いにいる。彼の(打撃)数字は大谷よりもやや良いかもしれないが、ブラディの投球を一度も見たことがない」と語り、3冠王獲得の可能性のあるゲレーロJr.の活躍を認めつつも、100年の歴史を超えてベーブ・ルースの偉業を現代に蘇らせている大谷の二刀流のインパクトにはかなわないとの見方を主張した。 CBSスポーツは「トラウトがなぜチームメートの大谷がゲレーロJr.を上回り、ア・リーグMVPに値するかを説明」との見出しを取り、「最終的に全米野球記者協会と(ア・リーグの各都市から2人の)30人のア・リーグMVP投票者が、今年のリーグのMVPが大谷かどうかを決めることになる。3度MVPとなったトラウトは大谷のMVPを支持した」と報道。 「大谷がいないシーズンであれば、ゲレーロJr.はMVPに値するだろう。だが、今シーズンは、トップ10入りしている打者で、エース級の成績で22度先発をした選手が存在する。ゲレーロJr.のブルージェイズがワイルドカードを争っていることが、数人のMVP投票者の投票要因となることに疑いはないが、ブルージェイズは、現在ポストシーズンの出場枠の外にいる」と指摘。 「トラウトが大谷を支持することは、ゲレーロJr.のチームメートが彼の側に立って支持しているのと同じで驚きはない。MVPの投票は、レギュラーシーズン後に集計されるが、投票はポストシーズンの前に行われ受賞者は11月に発表される」とまとめた。 全米の注目をシーズンの最後まで集めている大谷は今日26日(日本時間27日)、本拠地でのマリナーズ戦の先発マウンドに立った。ナイターの翌日のデーゲームという厳しいスケジュールとなったが、2試合足踏みしているベーブ・ルース以来、103年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」の偉業に挑む。