全米メディアは本塁打王争いで1本差に迫る大谷翔平の45号を「スランプだった二刀流スターにとって良い光景」と評価
エンゼルスの大谷翔平(27)が21日(日本時間22日)、本拠地で行われたアストロズ戦に「2番・DH」で出場、8回の第4打席で右腕のクリスチャン・ハビエルから10試合、46打席ぶりとなる約136メートルの特大の45号ソロを右中間スタンドに放った。本塁打王争いでトップのウラジミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、サルバトール・ぺレス(ロイヤルズ)に1本差と迫った。全米メディアも大谷の45号に注目。地元紙はジョー・マドン監督のコメントを引用してゲレーロJr.との間に持ち上がっているMVP論争に終止符を打った。
凡打した最初の打席にスランプ脱出の兆候
待ちに待った一撃だった。大谷は右腕のハビエルが長いリーチからインサイドに投じた151キロのボールをしっかりと引き付けてフルスイング。ここまでのハビエルの投球は、途中、大谷が思わず苦笑いするほど荒れていたが、惑わされることなく右中間スタンドの上段に運んだ。10試合ぶりの二刀流スターの一発に全米メディアもとびついた。 MLB公式サイトは「大谷が45号を放ちMLBのトップに1本差」との見出しを取り、この45号がエンゼルスの球団の1シーズン本塁打記録でマイク・トラウトに並ぶ2位となり、本塁打王争いでゲレーロJr.とペレスに1本差に迫ったことを伝えた。 「エンゼルスのチーム記録は、トロイ・グロースの2000年の47本。レジー・ジャクソンが1982年に39本塁打で首位タイだったことはあるが、エンゼルスの選手はいまだかつてホームラン数でメジャーの完全なトップになったことはない」 同メディアは、マドン監督の「粉砕した。彼の右翼へのライナー性の安打だった前の打席も良かった。反対方向への飛球も見ることができた。これは良い兆候だ。彼は大丈夫で、打席とマウンドでとても力強くシーズンを終えることができる位置にいる」とのコメントを紹介。 大谷が最初の打席で左中間にフライを打ち上げたが、マドン監督は、この打席を「スランプ脱出」の兆候と見定めたようだ。 「大飛球(45号)は打席でややスランプにあった大谷にとって良い光景となった。だが、マウンドでは彼は依然としてエースのような投球を続け、日曜日にアスレチックス相手に力強い8回の投球で10三振を奪った。彼は123回1/3(22先発)を投げて、9勝2敗で防御率3.28、146奪三振を記録し、少なくとも今シーズンもう1試合は先発すると期待されている」と期待を寄せた。