「聞き上手」であることが子どもに本音を言わせる秘訣? 実践してほしい3つのポイントを紹介!
子どもの話を聴くときに実践してほしい3つのこと
1つ目は「反射」です。相手の感情を鏡のように反射し、感情に寄り添うのです。「〇〇を言われて悲しかった」「××できてうれしかった」、それらに対して「そっか、悲しかったんだね・うれしかったんだね」と鏡のように気持ちを伝え返しましょう。 2つ目は「受容」です。「うん、うん」とうなずくことは、シンプルですが非常に大切です。話している子どもに自分の体を向けたりすると、より傾聴の姿勢が伝わります。 先ほども伝えた通り、スマホをいじりながら~、腕を組みながら~、といった態度は避けましょう。些細なことですが、そのような態度は良くも悪くも子どもに伝わってしまうものです。友人や上司、お医者さんなどに自分が何か悩みを打ち明けたときに、片手間で話を聞かれたら決してよい気持ちにはなりませんよね。 3つ目は「明確化」です。話の中でぼやけてしまっている感情や曖昧な事実を見つけ、より適切な表現に言い換えてあげましょう。子どもは自分の感情をうまく言語化できなかったりするので、子どもの気持ちを代弁してあげてください。 例えば、「塾に行きたくない」「勉強が嫌だ」と話題にだしてきたのなら、「今日だけ行きたくないの?」「塾に苦手な子がいるの?」「わからないのが嫌なの?」といったふうに、子どもが本当に伝えたいと思っていることを掘り下げてあげましょう。そうすることで親はもちろん、子ども自身も自分の気持ちに気づくことができます。 このときに、「反射」と「受容」を絶対に忘れないようにしてください。子どもの気持ちに寄り添うことを忘れて「明確化」しようとすると、それは「尋問」になり、子どもが心を閉ざす原因にもなりかねません。
まとめ|子どもに本音を言わせるひけつ
以上3つ、傾聴の具体的な手法をお伝えしました。聴くことに専念するというのは、一見受け身のような印象を持たれるかもしれませんが、むしろ逆です。これは積極的な姿勢なのです。 そして、あなたの周りの「聞き上手」と呼ばれる人や冒頭で思い浮かべた人は、自然にこれらを実践できていませんか? 私たちも見習っていきたいものです。 もちろん、思春期の子どもを相手にするのはなかなか難しいことです。私も、わかってはいても完璧には実践できていませんし、だからこそ冒頭でお話ししたように「娘は本音を言えているのかな?」と不安になることもあります。ですが、やはり実践しようという意識を持つことで、徐々に変わってくるものだと思います。一緒に子どもとの良好な関係を築いていきましょう。
繁田和貴