「聞き上手」であることが子どもに本音を言わせる秘訣? 実践してほしい3つのポイントを紹介!
「心理的安全性がある」ことが本音の会話につながる
さて、本題に入る前に1つお願いがあります。普段の生活であなたがつい本音を話してしまう人やとても信頼できる人を1人思い浮かべてください。1人思い浮かべたら、最後にその人と会って話したときの様子をできる限り、鮮明に思い出してみてください。 いかがでしょうか? きっと、その人とは何でも気兼ねなく話していたのではないでしょうか。そして、今思い浮かべた人は、きっとあなたの話を丁寧に聞いてくれるような人ではないでしょうか。ときにはその人から厳しい指摘をされたり、耳の痛いことを言われたりすることもあるかもしれません。 けれど、その人から言われるとすんなりと受け入れられたり、自分自身も、逆にその人に対して素直な思いを言えたりしませんか? このような関係性を「心理的安全性がある」と言います。 心理的安全性とは、簡単に言うと、「何を言っても何をしても大丈夫」という安心感がある状態のことです。何でも本音を言い合える関係というのは、自分が相手に対して本音を言えるだけでなく、相手からも本音が返ってくる関係です。 自分にとって心地よいことしか言ってくれないのであれば、それは本音を言い合える関係とは言えません。ときには反論されたり、耳の痛いことや言われたくないことを言われたりする、ということでもあります。耳の痛いことを言われてもなお信頼関係が揺らぐことなく、お互いに言いたいことを言える状態、それが心理的安全性のある状態です。
「心理的安全性」の構築には、子どもの話の聞き方が重要
これを親子に置き換えると、「この人には本音を伝えてもまずは受け止めてくれるはずだ」と、子どもが親の顔色をうかがうことなく本音を言うことができる、そんな安心感を感じられる状態が理想、ということです。そして、親子間で心理的安全性のある関係性を築いていくためには、保護者の方の話の聞く姿勢がとても重要です。 日々、子どもの話を聞けていますか? いや、“聴けて”いますか? ただうんうんとうなずいたり、片手間で聞いたりするのではなく、目と耳と心で子どもの話を聴けていますか? ハッとした方は、ぜひ今日からは聴くことに「専念」しましょう。 子どもが話し終える前に親が話し始めたり、スマホを見ながら話を聞いたりするのではなく、聴くときは聴くことに全集中するのです。「傾聴」というやつですね。 そして、話を聴くときに実践してほしいことが3つあります。これらを実践することで、子どもは安心して話をすることができ、次第に本音を話してくれるようになります。