小池都知事が定例会見4月23日(全文2完)都の独自性も考えていく必要がある
東京都の小池百合子知事は23日午後、都庁で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「N501Yの感染力は従来型の最大1.9倍。いまここで食い止めなければ」東京都・小池知事が定例会見(2021年4月23日)」に対応しております。 【動画】「N501Yの感染力は従来型の最大1.9倍。いまここで食い止めなければ」東京都・小池知事が定例会見(2021年4月23日) ◇ ◇
どこを重く見ていく考えなのか
日刊工業新聞:幹事社、日刊工業新聞です。まず緊急事態宣言期間中の対策効果を見極める上で、どこを重視されるのかお伺いします。新規感染者の数ですとか増減率、あるいは変異ウイルスの構成比とか、医療提供体制とか、指標はさまざまあって、おそらく総合的に判断ということなんだろうと思うんですけれども、知事がおっしゃる新たな局面ということを踏まえれば、どこを重く見ていくとお考えなのか、お聞かせいただければと思います。 小池:感染を抑える方法とすれば、かねてより飲食における、お店だけでなくても、先日も河原でバーベキューをしていた9人が陽性になっていました。たぶん楽しくマスク外して、想像ですけどもね、そういう中で、やはり飲食の場で飛沫が飛ぶということについて、まず抑えるということもありますけれども、やはり人と人との接触によって、そしてまた、飛沫が飛ぶ可能性が増えていくということで、このところの分科会等の発言の中では人流を抑制すると。また、皆さんもご承知の東京iCDCで夜間の滞留人口の分析をしておられる西田先生の、あのいつものグラフを見ましても、人の流れによってちょうど感染の拡大とが、時間が少しずれるとしても、それがかなり相関関係が明確になってきているということから、やはり新規の感染者を抑えていくということが何よりも大切だというふうに考えております。
入院率が低いと赤がともるのはインセンティブに欠ける
それから判断でありますけれども、基本的な対処方針のほうにも盛り込まれておりますように、前回とこれは同じだと思います。ステージが分けられていて、感染の状況、そして陽性率や、また、病院の医療体制がどうなっているかというような色分けがあるわけであります。きのうもちょっと私は入院率のところで、自宅での家庭内感染などを危惧してのことだろうと想像するんですけれども、入院率が低くなると赤くともるんですね。ステージが上がっちゃうんですね。ただ一方で、現場はこのように自宅や、そしてまた宿泊療養が安全なようにいろいろ工夫して、いかにして病床を有効に生かすかということを考えておりますので、入院率が低いと逆に赤がともるというのはちょっとインセンティブに欠けるという、そういう感覚を持っているわけです。 ですから、あのステージ分けのアイテム、項目、新指標がそうやって加わっていますけれども、あらためてそういった点で何を重視していくのか、また状況、病床などを取り巻く環境がどうなっていくのか、これらもあらためて確認した上で総合的な判断ということになろうかと思います。今回の対処方針については前回と同じようにステージ2ということを目指すようにというふうに記載されるものと考えております。 日刊工業新聞:もう1点、今のお話にも関連するんですけど、入院率の実情ってお話もありましたけれども、こうした認識が国と共有されているかどうか、どうお感じなのかということと、あと今回の要請の中身に関する国との協議の過程の中で、都として特に強く求められたことをお願いします。 小池:またそれについては協議の中身も含めて今晩お伝えをしたいと思いますが、先ほどから申し上げていますように、どのようにして感染拡大を防ぐかという観点、もうこれに尽きますので、それらを都から主張もさせていただき、約3週間ぐらいというような話をさせていただいてきたところでございます、期間については。 日刊工業新聞:では各社の質問に移ります。質問がある場合は社名と名前を名乗って、知事の指名を受けてからお願いします。