まん延防止「人流抑制に至っていない」 宣言要請の小池都知事「より強い対策をいま」
東京都の小池百合子知事は22日、報道陣の取材に対し、新型コロナウイルスの感染拡大について「都においては、(まん延防止等)重点措置を始めてから10日間が経過したが、この間、人流の十分な抑制には残念ながら至っていないのが現状」と述べた。
そして「より強い対策をいまやっておくことが必要になってくる。関西圏の状況を見ても、もはや一刻の猶予もない。こういう認識をもとに、昨夜、国に対して緊急事態宣言を発出(するよう要請を)したところだ」「感染拡大をここで抑えていくという重要な時期、効果のある対策にしていきたい」などとつなげた。 小池知事は、宣言発出を要請した理由について「昨日の新規感染者数は800人を超えて、これは1月下旬の水準に匹敵する。前の週と比べると増加率が130%を超えている」と説明。感染力が強いとされる変異ウイルスの割合が増加している点も挙げた。 そして、「ゴールデンウィークという特別な期間がこれからやってくる」としたうえで「人の動きがどのような形で活発になるのかによってこちら(感染拡大)になるのか、こちら(抑制)になるのか、そういった重要な時期でもある。そういったことからも、人流を抑制する機会でもある」とも語った。
宣言解除から1か月での要請
東京都は、年末年始に新規感染者が急拡大したことから1月8日から緊急事態宣言の対象地域となった。期間は、当初は1か月とされたが、延長され3月21日に解除となった。その後、4月12日からは緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」の対象となっている。