AKB48最後の1期生、峯岸みなみ 山あり谷ありアイドル人生
AKB48の峯岸みなみが22日に横浜市で行われた卒業コンサート「~桜の咲かない春はない~」に出演した。19年12月にグループ卒業を発表、20年4月に卒業コンサートを予定していたが新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期となっていた。28日にはAKB48劇場で卒業公演を行うが、最後の1期生が卒業することでグループも新たな転換点を迎えそうだ。峯岸のAKB48としての活躍を振り返ってみたい。 【写真特集】峯岸みなみとAKB48 初期の貴重カットも
最初は“狭間”的存在感で見つかりにくかった
峯岸は1992年東京都の出身で現在28歳。小学生の頃からアイドルにあこがれ、2005年のAKB48オープニングメンバーオーディションに合格し1期生となった。同年12月の劇場オープン時には13歳になったばかりだったが、当時同グループを取材していた印象では年下組の中ではしっかりしていて手がかからない印象を受けるメンバーだった。 「他の子に比べダンス経験もあったので、そういう印象を与えたのかもしれませんね」と話すのは、当時のレッスン現場を知る元関係者。 「ただ、ダンス経験なら板野友美もありましたが、当時だけで比較しても板野ほどは垢抜けた感じがしないんですよね。そして年下組では、最年少に増山加弥乃(現・加弥乃)がいたので、いわゆる年子の年長者が『我慢を強いられる』『お姉ちゃんなんだから』と言われるような…つまり、いろいろな意味で“狭間”“見つかりにくかった”と言えるかもしれません」(前出・元関係者) そう考えると、1期生としては卒業が最後でよかったともいえそうだ。峯岸には失礼な表現となってしまうがキャラ的には常に“誰かの次”という印象があったのも事実で、最後でなければ卒業の話題も「その他大勢」的にあまりインパクトのないものになっていたかもしれない。
注目集めた丸刈り謝罪 心底落ち込みアイドル人生危機に
しかしそんな峯岸が一気に世間の注目を集めたことがあった。残念ながら、それは良いニュースではなかった。2013年1月末のこと「週刊文春」に熱愛スクープが掲載され研究生に降格処分となった…までは芸能ニュース的には“通常の熱愛騒動”の範囲内だったのだが、その直後AKB48公式YouTubeチャンネルにみずから頭髪を丸刈りにした姿で謝罪する動画が公開(その後削除)され、これが海外のメディアまで波及し大騒動となってしまったのだ。 「本人は文字通り、心底落ち込んでいましたよ」と証言するのは、当時を知るグループ関係者。 「週刊誌が出る2週間ほど前、1月中旬に1992年組として恒例の成人式で晴れ着姿でお祝いされたばかり。騒動が起きた後の本人の様子を目の当たりにして『年齢を考えたら引きこもって鬱になって辞めてもおかしくない』と心配しました」(前出・関係者) 峯岸はダンスが大好きで、当時取材にも「小学校1年生から続けている」「ダンスと同じように歌も大好きなので、将来の夢は歌もダンスも一流のアーティストになること」「デビューのために誰にも負けない『好き』という気持ちを忘れず、一生懸命レッスンを受けて日々吸収していきたい」と真摯に語っていた。苦しいとき峯岸を支えたのは、紛れもなく「好き」という気持ちだったのだろう。 「ウィッグをつけてまで劇場公演に出ていましたが、『蒸れて暑くて…』と言っていました。自然に見えるようなウィッグなど、その面でもいろいろがんばって工夫していましたが、あるときから潔く地毛で勝負するようになりました。パフォーマンス時にはやはりウィッグだと辛かったんでしょうね。あるとき『頭の形がきれいだから、ベリーショートも似合うよねー!』」と声をかけたこともありましたね」(前出・関係者)