「戦後最大級の危機的状況にある」自民・岸田総裁会見7月11日(全文2完)
3年という期間をどう捉えているのか
NHK:総理、NHKの【ヤマモト 00:42:39】と申します。よろしくお願いします。今後の政権運営に関連して伺います。今回、参議院選挙で勝利したということで、今後、最長で3年間、本格的な国政選挙の予定がない期間となります。総理、この3年という期間をどのように捉えていらっしゃるでしょうか。また、衆議院の任期が、まだ3年以上先になりますけれども、解散総選挙についてはどういったタイミング、もしくは環境が整った段階で行うべきだとお考えでしょうか。現時点のお考えを伺わせてください。 岸田:まず3年間、政権が安定するのではないかとか、黄金の3年間などといういわれ方がされますが、私は、そういった考え方はまったく取っておりません。今、日本は、コロナ、ウクライナ、あるいは物価高騰、何十年に一度あるような大きな課題がいっぺんに重複して目の前にある、こうした戦後最大級の危機的な状況にあると、困難にあるという認識を持っている。先ほども申し上げたとおりであります。 こういった状況ですから、まずはこの困難を乗り越えた上で日本経済の再生、これに向けてしっかりと取り組んでいき、あすを切り開いていかなければならないと思います。そしてその上で、国際秩序の変化の中で日本の外交・安全保障を進めていかなければいけない。憲法改正も進めていかなければいけない。本当に大きな課題、山積であります。1つ1つが真剣勝負であり、1つ1つこれを乗り越えるためには命懸けで取り組んでいかなければならないと思います。よって、1つ1つ乗り越えるために絶えず強い危機感と緊張感を持って臨んでいく、こうした姿勢で臨んでいきたいと思います。結果、黄金の3年間などという考え方はまったく持っていないということを重ねて強調したいと思います。 そしてご質問で、あ、そう、衆議院の選挙についてありましたが、衆院選の選挙等についても今申し上げた1つ1つの真剣勝負の中で考えていくということなんだと思います。少なくとも今の時点で何か具体的なものは、考えてはおりません。以上です。 司会:ありがとうございました。それでは以上をもちまして岸田総裁の記者会見を終了いたします。ご協力ありがとうございました。 岸田:ありがとうございました。それではありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。 (完)【書き起こし】自民・岸田総裁会見7月11日