ハーバード大、次期米政権下で批判派台頭の脅威-資金面に暗雲
だが、同氏が懸念するのは、学生が影響を恐れて授業中の自由な発言をためらったり、物議を醸す、あるいはセンシティブなトピックについて議論できなくなったりすることだ。
ハーバード大はこの問題に対処しているとし、講義から個人的な話題に関するものまでさまざまな取り組みが進行中だとしている。
今年1月、盗作疑惑や大学キャンパス内での反ユダヤ主義への対応を巡る問題などを受け、クローディン・ゲイ前学長が辞任を表明。その後、暫定学長として就任したガーバー氏は問題への対処に迅速に動き出した。
同氏は数週間も経たずして反ユダヤ主義などへの対応を強めたほか、数カ月後にはハーバード大が学内の主要な機能に直接影響しない公共の問題について今後は公式声明を出さない方針を示した。
だが、イスラム組織ハマスの襲撃に対するイスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区への報復攻撃を巡り、学生の抗議活動が全米で広がる中、ハーバード大でも学内に学生が野営する事態となっている。
こうした混乱が継続することで、ハーバード大は世界的なスポットライトを浴び続けるだろう。
原題:Harvard’s Fiercest Foes Are Gaining Power and Vowing Punishment(抜粋)
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Janet Lorin