大阪府・吉村知事が定例会見4月27日(全文3)今のロシアは万博参加国としてふさわしくない
濃厚接触者の規制は外すべきか
大阪日日新聞:先般、知事のほうは濃厚接触者の規制について外すべきだという話をされてましたけれども、コロナウイルスの特徴としては濃厚接触者、無症状でも感染が広がるというふうな懸念もございます。今、減少、必要とされているというところの範囲と、先ほど【おっしゃった 00:56:47】濃厚接触者の規制を外すべきだというお考えというのは、少しベクトルが違うようにも思えるんですが、そこら辺はどうでしょうか。 吉村:感染症対策と社会経済を両立させるというのは、ベクトルが違うことをどうやって両立させるのかということだというふうに思っています。まずやはり濃厚接触者については、もちろんなぜ濃厚接触者の隔離制度があるのか、もともとは14日間あったわけでして、それを、短くなってきて5日間まで、原則7日になっています。濃厚接触者がなぜ隔離が必要かということについては当然、僕は十分理解をしています。当たり前です、これは。 その上で、じゃあ濃厚接触者を、ある意味なんの症状もない、健康で元気な濃厚接触者を社会隔離する、それによるデメリットというのをまず考えなければなりません。そしてそういった濃厚接触者を隔離するメリット、その目的については、僕は他の代替手段でもある一定程度は実現できるのではないかというふうに思っています。僕は濃厚接触者制度をなくすべきだと言っているわけではないんです。ここは誤解なきようにお願いをしたい。濃厚接触者制度は、僕はあっていいと思ってるんです。特にこれは2類、5類の論争にも関わってきますから、今の制度の中で濃厚接触者制度はあっていいし、それは必要だとも思います、2類相当としている限り。厳密に法律で言うと違うんですけど、それはあっていいというふうに思っています。
社会隔離までしなくてもいいんじゃないか
ただ、そこに社会隔離までが本当に必要なのか、そこは少し冷静に考える必要があると思っています。メリットとすれば、おっしゃるとおり、例えばこれは無症状でも陽性になって、無症候で陽性になって人にうつすこともあるじゃないかと。それから発症前の潜伏期間の期間だってあるじゃないかと。発症日を境にして前後2日はやっぱり人にうつす場面もあるじゃないかと。だからそういった意味で症状がないからといって、症状が無症状の人でもうつすことはあるんだからということは当然理解できます。 ただ、それが本当に社会隔離をしなければ絶対ならないのかというところについてはもう考える時期だと僕は思っているんです。例えばですけども、これ、症状が出たらもちろんアウトです。症状がないという前提でね。まったく症状がなくて元気な状態であるならば、その濃厚接触者の方というのは、例えば簡易検査をすることによって、社会隔離までしなくても、代替するとか、あるいはマスクを、徹底的に着用をお願いするとか、学校とか職場とか、そういったところには7日間はいくとしても、例えば飲食とかそういうことはもうできるだけ控えてくださいと。さまざまな感染の場面というのはできるだけ最小、感染対策をしっかり取ってください。そういったルールを作ることによって、社会隔離までしなくても僕はいいんじゃないかというふうに思って、目的は一定程度達成できるのではないかというふうに思っています。 とりわけ濃厚接触者の方というのは自分が濃厚接触者だって分かってるわけですから、故意に人にうつそうと思わない限りは気を付けるということに当然、行動、なると思います、通常であれば。逆に世の中、オミクロンって、自分が感染かどうか、オミクロンかどうか分からないという中で広げているというのもある中で、濃厚接触者って自分が分かって症状もない人に簡易キットで検査をお願いすると、それで陰性、症状もない、マスクを徹底するとか、そういったことをお願いすることによって他人にうつすリスクというのは最小限にできるんじゃないかと。