なぜ14歳の山田美幸が女子100m背泳ぎ(S2)でパラ五輪第1号&史上最年少の“メモリアル”銀メダルを獲得することができたのか…「河童になりましたと(天国の)父に伝えたい」
「パパは『小さなころはオレも河童(カッパ)だったんだよ』と言っていました。私も頑張りました、河童(カッパ)になりましたってパパに伝えたいです」 9月2日には最も得意とする50m背泳ぎに出場する。銀メダルを獲得したレースをあらためて振り返ってみると、50mを折り返したときのタイム1分6秒65は、100mで日本記録を出したときの1分8秒14を大幅に更新していた。 「いまは銀なので、もっともっと自己ベストを更新して金も取れるように頑張りたい」 初体験の大舞台でも記録を伸ばす成長途上のアスリートと、笑顔が魅力的な14歳の中学3年生の素顔とを同居させながら、わずか5年で夢をかなえたニューヒロインはさらなる高みを見すえて、東京パラリンピックで最後となるレースを心待ちにしている。