スポーツがメンタルに与える驚くべき6つの新効果 「スポーツマインド」が時代を切り開く!
反重力フィットネスでしか得られない利点は、「空中にいる」という感覚が緊張を和らげるというもの。 「空中につり下げられた状態はいつものコンフォートゾーンから外れるので、感情や不安をコントロールすることに効果的です。次第に安心し、まるで母親の胎内にいるような感覚に陥るのです」と、インストラクターのフロリー・ラヴィネは言う。 子どもの頃に経験した感覚と再びつながる、この現象は感覚記憶と呼ばれる。重力に反して浮遊している状態が、心の軽やかさと安らぎを与えてくれるのだ。
波に癒やされる!サーフィンセラピー「海が心のストレスを和らげる場所」
海と触れ合うマリンスポーツが、世代を超えて人気が高まっているという。 「人間の体の約60%は水でできているため、水の中にいるときは原始的な状態に戻るのです」と、医者でサーフィンセラピーの提唱者であるギヨーム・バルックは言う。 その概念は、1970年代にアメリカで生まれたと考えられている。当時、心的外傷後ストレス障害に苦しむベトナム帰還兵たちが、サーフィンをすることで心を癒やしたという。 今日、サーフィンセラピー・スクールはフランスの海岸のあちこちにできている。目的はサーフィンを学ぶことだけではない。過労、燃え尽き症候群、エコ不安……多くの人々が何かしらの精神的ストレスを抱えていることは明らかだ。サーフィンセラピーは不安を解消し、モチベーションを高めるのに役立つ。
「通常のサーフィン・レッスンでは、メンタルヘルスについて直接話すことはないけれど、海はこうした問題に取り組むのに最適な場所です」と、サーフィンセラピー協会の共同設立者であるマリー・ニコラは言う。 サーフィンは、砂の上でウォームアップして説明を聞く瞬間からとても楽しいものだが、もしサーフィンに抵抗があるならば、ボディボード、スタンドアップパドル、水中ウォーキングなども効果的だという。 「水面に浮かぶゴミや水中のマイクロプラスチックを見ると、海の環境を守りたくなります」とマリー。自分のため、誰かのため、そして海のために。今すぐ始めない手はない。