スポーツがメンタルに与える驚くべき6つの新効果 「スポーツマインド」が時代を切り開く!
つまり、常に新しい動きを練習すれば、“ビギナー・マインドセット”を養いつつ神経に刺激を与えることができる。「私のクラスでは、座りっぱなしの生活ではほとんど使われない筋肉を鍛えることを優先します。例えば肩甲骨。普段、めったに腕を上に上げないため凝り固まりがちですが、動かすことで神経回路も刺激できるでしょう」
身体的にも精神的にも強くなる
大人でも、空間の方向感覚をつかめなかったり、手足を同時に操作できないことはよくある。「これは脳に眠っている領域があり、刺激されるのを待っていることを意味します。それらを活性化させることで、動きを改善することができます」と、ピラティスの指導者であるエマ・ボーリューは指摘する。 多くの人に欠けている神経系の感受性を高めるには、スポーツに勝るものはない。室内にとどまってランニングマシンを走るよりロードバイクでさまざまな路面を走るほうが感覚を得る機会が多い。
テニスやサッカーなどの球技なら予期せぬボールの動きが多感覚を刺激し、身体的スキルと精神的健康が相乗効果で向上するだろう。 「こうした努力はすべて自信にも影響する」とルーシー・ヴィンセントは言う。なかでも自信をつけるのに最適な種目はコンバットスポーツだ。ボクシングやキックボクシングを始めると、自分の体が今までしたことのない動きや姿勢のコンビネーションを学ぶことになる。 打撃に対する恐怖心を克服し、新しいトレーニング方法を重ねていくなかで、脳が特定の筋肉の連鎖と新しいつながりを作る。その結果、精神的に強くなり、日常生活、特にストレスをうまくコントロールできるようになるのだ。
反重力フィットネスで心を軽くする!軽やかさと安心。空中で得られる新感覚
体を鍛え、感覚を呼び覚まし、心を軽くする── すべてを重力の法則に逆らうフィットネスなら、かなえられる。 バンジージャンプやサーカスにインスパイアされた反重力フィットネスは、アメリカに始まり今や30カ国以上で展開。ハンモックやフープ、ハーネスを使うものなど種類はいろいろあるが、共通するのは、重力によって膝や足首に負担を与えることなく全身をくまなく鍛える点だ。 例えばバンジーフィットネスでは、天井から下がるハーネスを装着したまま、音楽に合わせてスクワット、プランク、腕立て伏せなどを行う。つるされたフープの中で動き回るのは、エアリアル・フーピング。姿勢筋と平衡感覚が自然と強化されるため、首と背骨が伸び、姿勢がよくなるというのもうれしい点だ。