観客のレベルも高いって! 欧州のイベント駐車場が凄かった件 前編 ポルシェからプジョーまで
フェラーリ・プロサングエ
英語のバイオレット(violet)は慎み深くおとなしいものの象徴として使われることもあるようで、「引っ込み思案」のことを「Shrinking violet」と書いたりする。しかし、このバイオレットカラーのプロサングエは決しておとなしいものではない。 ベントレー・ベンテイガやランボルギーニ・ウルスのようなライバル車ほど大きく派手には見えないが、実物は圧倒的な存在感がある。しかし、自然吸気V12の始動音を聞くことができなかったのは残念だ。
ジャガーFタイプ・プロジェクト7
ジャガーDタイプへのオマージュとして考案されたこのモデルは、250台の限定生産車となった。スピードスターの外観と左右非対称のヘッドレストはそのままに、13万ポンド(約2600万円)で販売された。 すぐに完売となり、現在でも同様の価格で取引されている。
プジョー106ラリー
「引き算の美学」はまさにここにある。特別仕様車106ラリーには、8バルブ、シングルオーバーヘッドカム、1.3Lの4気筒エンジンが搭載されているだけだが、7200rpmまで回転させながら100馬力を引き出すのはとても楽しい。 このモデルはシリーズ1で、車重はわずか825kg、0-100km/h加速は9.6秒という俊足だ。 (記事は「観客のレベルも高いって! 欧州のイベント駐車場が凄かった件 後編 初代NSXから東欧マイナー車まで」に続きます)
AUTOCAR UK(執筆) 林汰久也(翻訳)