こんなにあったの? 「普通」とは一味違う優雅なシューティングブレーク 21選
ステーションワゴンとシューティングブレークの違いは?
時代の流れとマーケティングによって本来の意味から遠ざかっている部分もあるが、シューティングブレーク(shooting brake)はスタイリングに気品がなければならない。ほとんどの場合で実用性は二の次とされているが、荷物の積載スペースは確かに広く、便利だ。 【写真】日本で最も「身近」なシューティングの1つがこれです。【メルセデス・ベンツCLAを写真で見る】 (17枚) 一般的には、流線型のボディを持つステーションワゴンのことをシューティングブレークと呼ぶ。もともとは狩猟に使われる特注の車両を指す言葉だが、現在での意味合いは大きく異なっている。 自動車メーカーが正式に発売することもあれば、第三者のコーチビルダーが既存モデルを改造して作ることもある。少量生産の限定モデルだけでなく、何万台と出荷する量産車もある。ここでは、特に素晴らしいシューティングブレークをいくつかご紹介したい。
アストン マーティンDB5とDB6
アストン マーティン初のシューティングブレークは、「DB」の頭文字で知られるオーナー、デビッド・ブラウン氏のために作られた。身内向けのものだったが、それを見た顧客は自分も欲しいと言い出した。 そこで、アストン マーティンはコーチビルダーのハロルド・ラドフォードを招き、DB5とDB6をベースにシューティングブレークを仕立てた。フロントガラスから後ろがすべて新設計で、頭上のヘッドルームと積載スペースは十分に確保された。 しかし、この改造によって、ただでさえ高額なアストン マーティンの新車価格が50%上乗せされた。DB5が12台、DB6が6台しか生産されなかった理由も納得できる。
フェラーリ330 GT
フェラーリの基準から見ても、この330 GTシューティングブレークはかなりセンセーショナルなスタイルだ。米国のフェラーリ輸入業者の息子であるルイジ・キネッティ・ジュニア氏とアルフレード・ヴィニャーレ氏によって考案され、標準の330をベースに製作された。 残されたオリジナルのボディパーツは、フロントガラスとドアの一部のみ。それ以外はすべて手作りで、もともとはダークメタリックグリーンで仕上げられていた。英国出身のアーティスト、ジャミロクワイのフロントマンであるジェイ・ケイ氏が所有していただが、その後ライトゴールドに塗装された。