観客のレベルも高いって! 欧州のイベント駐車場が凄かった件 前編 ポルシェからプジョーまで
BMW M3ツーリング by Pit+Paddock
先ほどのSLRは、メーカーが自社モデルのさらなる改良に取り組んだ結果である。では、サードパーティが挑戦した場合はどうなるか? あまり制約を受けずに、少しクレイジーになることができる。 例えば、M3 GTSワゴンに変身したこのE91型3シリーズ。BMWはこの世代のM3ツーリングを1台たりとも生産していない。オレンジのペイント、ゴールドのホイール、キャンバー、そしてボアアップされた4.6L V8自然吸気エンジン「S65」を備えたこのようなクルマが、ミュンヘンから出てくるとは想像できない。
デ・トマソ・パンテーラ
これほど堂々としたクルマがあるだろうか。ロイヤルブルーの塗装とクリームレザーのおかげで白手袋をはめたような気品を漂わせながらも、ブリスターフェンダー、ディープディッシュ・ホイール、ピクニックテーブルのようなリアスポイラーがギャングスターを思わせる外観を作り出している。 70年代や80年代のイタリアン・スーパーカーよりも、もう少し実用的なものをお望みなら、信頼できるフォード製V8を搭載したパンテーラがおすすめだ。
ヒョンデ・アイオニック5 N
2024年のAUTOCARアワードで「ベスト・パフォーマンス・カー」の栄誉に輝いたアイオニック5 Nが、熱心なファンたちの手にわたり、定期的に見られるようになるのは時間の問題だろう。 448kmの航続距離、広いトランク、ゆとりある後席スペースのおかげで、日常的に使えるだけでなく、有能かつ魅力的なサーキットカーにもなる。疑似変速とドリフトモードは、単なるギミックに聞こえるかもしれないが、実際に機能するし、楽しい。十分遊んだらオフにすることもできる。
TVRタスカン・スピードシックス
ピーター・ウィーラー氏がTVRを所有していた狂気の時代に生まれたタスカン。狂っていて、不良で、触れるのも危険なクルマだった。 自社設計の直列6気筒エンジンは350馬力から440馬力を発生し、わずか1100kgの車重を誇った。タスカンがマスタングやAMG C 63、さらにはアウディR8を凌駕している動画をネットで見つけるのは簡単だ。トラクションコントロールもアンチロックブレーキもなく、すべてがドライバーの手に委ねられていることを覚えておいてほしい。