観客のレベルも高いって! 欧州のイベント駐車場が凄かった件 前編 ポルシェからプジョーまで
ミラージュ・カウンタック
世界の高価なエキゾチックカーに混ざって、自信たっぷりに鎮座しているのはランボルギーニ・カウンタックのレプリカである。 ただし、MR2などの中古車ベースのレプリカではない。特注のスペースフレームに、細部まで作り込まれたグラスファイバーのボディワーク。富とオートクチュールを見事に表現しているようだ。 間近で見るまで、編集部もこれがレプリカだとは気づかなかった。エンジニアリングには、リー・ノーブル氏が関わったとされている。そのため、レプリカでありながら今でも5万ポンド(約1000万円)以上の値がつくことがある。
フォルクスワーゲン・コラードVR6
広大な駐車場で編集部の目を引いたのは、(本物であれ偽物であれ)大金持ちのスーパーカーだけではない。味のあるモダン・クラシックもたくさん見られた。例えば、タンにグリーンを組み合わせた90年代トップレベルのハンドリングを持つコラードVR6だ。 この車両は同年代の993型911ターボの隣に停まっている。どちらも6気筒を積んでいるものの、似ているのはそこだけだ。
BMW Z8とM5 CS
多くの人にとって夢のガレージは、こんな感じかもしれない。F90型M5は、特に635馬力の「CS」では、強打者からクルーザーまで完璧なジキルとハイドを演じられるスーパーセダンである。かたやZ8は魅力的なアナログV8マニュアル・ロードスターである。 この2台が数年違いにしか見えないのは筆者だけだろうか? Z8のネオンライトのおかげで、特にリアからは同世代のように見える。
アルファ・ロメオ156 GTAスポーツワゴン
ブッソ・エンジンを搭載し、ワルテル・デ・シルヴァ氏がデザインしたイタリア製の高性能マニュアルワゴン。確かに、信頼性では劣る面があるだろうし、250馬力のパワーを路面に伝えるのに苦労することもあるだろう。 セダンよりもトランクが小さいことや、坂道を走ると燃料計が満タンだと勘違いしがちなところなど、イタリアらしさもある。
メルセデス・ベンツSLRマクラーレン by MSO
新車で50万ドルもするクルマの魅力をどうやって高める? 2台を隣り合わせに並べ、マクラーレン・スペシャル・オペレーション(MSO)の息を吹き込むのだ。 MSOのアップグレードは、(カラム・ヴァンキッシュ25とは異なり)サスペンション、エアロ、エグゾーストなどさまざまなパッケージが用意されている。見た目と同様に現代的な走りにすることができる。