AEDがおもちゃに!お医者さんごっこで楽しく学ぶ“救命スキル” 発売1週間で完売「トイこころ」開発者が込めた思いとは
「救命講習」へ自発的に参加する人が増えてほしい
「AEDと書かれているおもちゃで遊ぶことに意味があると思っています。正しく遊んでくれるのは理想的ですが、初めての命の勉強という立ち位置だけでなく、光ったり振動したりする面白いおもちゃくらいの受け止め方でもいい。まずは興味を持ってもらいたい」 そう話す坂野さんは購入者からのリアルな反応も活かしつつ、今後はより「トイこころ」を世に普及させていきたいと意欲を燃やす。 「広めたいのに広め切れていない感じがするので、前向きに量産を目指していきたい。『トイこころ』が、ごく当たり前に保育園や幼稚園、自宅のおもちゃ箱にある社会を作っていきたいです」 坂野さんが願う最終的なゴールは、「トイこころ」での遊びを通じて、心肺蘇生の実技を学ぶ「救命講習」へ自発的に参加する人が増えることだ。 「人間は、興味が持てないものを学ぼうとは思えない。だから、『トイこころ』は架け橋のような存在になってほしい。幼少期に楽しく遊ぶことで街中のAEDの存在に気づくようになると思っています。その後、AEDって何をする機械で、どういう時に使うんだっけと感じるようになり、救命講習を受けたいと思う人が増えてほしいです」 遊びを通して、命が救われやすくなる社会になることを願う坂野さん。熱い想いは「トイこころ」に乗って、購入者の心へ届く。 (まいどなニュース特約・古川 諭香)
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