【40代・50代】サプリメント専門外来医に聞く!効果的なサプリメントのとり方とは?お悩み別のとり方も紹介!
美容のため、健康のためにサプリメントを飲んでいるものの、「本当にこのとりかたでいいのかな?」と疑問に思ったことはないだろうか? そんなお悩みにお答えいただくべく、26年にわたり臨床の現場でサプリメントのとり方を指導している、サプリメント外来専門医の佐藤務さんに教えてもらった。
◆代謝促進のためには、不足しているビタミン等を補う必要が!
そもそもの話、普段バランスよく食事をしていたら必要な栄養素が足りるのでは?と思う人もいるかもしれない。ところが、最近は少し事情が変わってきているのだそう。それには、以下の3つの理由がある。
①野菜に含まれる栄養素が低下している 1つ目の理由は、昔と比べて野菜に含まれる栄養が減っているため、同じ量の野菜をとっても必要な栄養素が取れない状況になっているためだ。ダイコンやトマトの例を見ても、大幅に栄養素が減っているのがわかる。この不足分を補う必要がある。
②加工によりビタミンやミネラルが減ってしまう 2つ目の理由は、加熱して壊れる栄養素や、ゆでることで水に流れ出てしまう栄養素などがあり、調理することで野菜に含まれていた栄養素が減ってしまうことがある。ビタミンなどの栄養素が減っているのに、カロリーは残るのでカロリー過多になってしまうことも。 そもそもサプリメントは素材の栄養価の低下や加工することで不足する栄養素を補給・補完するために作り出された食品なのだ。栄養学的には通常の加工食品とは真逆の逆加工食品といえる。
③現代食は大幅な栄養の偏り(アンバランス)が問題に 3つ目は、2つ目の話とも関連するが、調理で栄養が失われたり、献立で栄養の偏りがあるなどで現代の食事はカロリーが多いのにビタミンなど必要な栄養素が足りていない食事になりがちのため。カロリーをエネルギーや皮膚や筋肉や骨などの各組織に代謝するにはそれに見合った量のビタミンやミネラルが必要だが、ビタミン類が不足すると代謝が停滞し、代謝しきれなかった余剰カロリーは皮下脂肪や脂肪肝として蓄積され生活習慣病につながる。 現代人が太りやすい原因はこの栄養のアンバランスに加え、代謝のもう一つの材料である運動の不足も大きな原因となっている。 こうした3つの理由で代謝に必要な栄養素をサプリメントで補う必要がある。