【40代・50代】サプリメント専門外来医に聞く!効果的なサプリメントのとり方とは?お悩み別のとり方も紹介!
◆お悩み別サプリメント活用術
基本的なサプリのとり方がわかったところで、次はお悩み別におすすめサプリをご紹介。Step3までの栄養素が補えたあとに、自分の目的に合わせたサプリメントをとるようにしよう。
●肥満を予防・解消したい 〈とりたいサプリメント〉 ・還元型コエンザイムQ10 ・α-リポ酸 ・L-カルニチン 還元型コエンザイムQ10とα-リポ酸、L-カルニチンを一緒にとることで、エネルギーを作り出すシステムのクエン酸サイクルに働きかけ、運動時の糖質や脂質のエネルギー代謝の燃焼パワーを促進する。 サプリをとると同時に、栄養素のバランスを意識する、筋力トレーニングで筋肉量を増やすといった対策を行うことで、効果的な肥満解消につながる。
●風邪を予防したい 〈とりたいサプリメント〉 ・ビタミンC ・β-カロテン 風邪の予防をしたいときはビタミンCを多めにとろう。また、β-カロテンは鼻やのどの粘膜を強くし、免疫力を高めてウイルスの侵入を防ぐ効果が期待できる。 サプリのほかにも、十分な栄養と睡眠をとってストレスをため込まない、バランスのいい食事をとり体を温めるといった対策が大切だ。 ●肌荒れを防ぎたい 〈とりたいサプリメント〉 ・Bコンプレックス(ビタミンB群) ・レシチン ・還元型コエンザイムQ10 美肌をキープするには、粘膜や皮膚を健やかに保つビタミンB群をしっかりとろう。また、コレステロールの分解や排泄に有効に働き、血液中の資質を固まらせずにスムーズに流す作用のあるレシチンも大切。酸素や栄養分を体の隅々まで巡らせ、美しい肌を保つことができる。さらに抗酸化作用のあるコエンザイムQ10をとることで、乱れたターンオーバーを整えてくれる働きも。 サプリをとるとともに紫外線対策をしたり、保湿を入念にするといったことも気を付けよう。 ●疲れを何とかしたい 〈とりたいサプリメント〉 ・Bコンプレックス(ビタミンB群) ・還元型コエンザイムQ10 ・ガーリック ベースとなるビタミンやミネラルをしっかりとったうえで、エネルギー代謝を高めて疲労感を緩和してくれるビタミンB群が入っているBコンプレックスや、疲労感軽減に役立つ還元型コエンザイムQ10をとろう。またニンニクの疲労回復効果が知られているが、そのままとるとにおいが気になることもあるので、サプリメントでとると便利。 普段の生活ではまずは栄養バランスの良い食事をとる、休息をとるなどが大切だ。 ●よく眠れない 〈とりたいサプリメント〉 ・マルチミネラル ・マルチビタミン ・プロテイン ・バレリアン 鉄や銅、マグネシウム、プロテイン(アミノ酸のトリプトファン)が不足すると安眠の妨げに。ミネラルをしっかりとると同時に、ビタミンやプロテインもバランス良くとろう。また、リラックス効果があるハーブのバレリアンをとるのもおすすめだ。 よく眠るためにはカフェインを多く含むコーヒーやお茶を控え、ストレッチやヨガなどで体を動かすように心がけよう。また、朝日を浴びることも大切だ。 ●コレステロール・中性脂肪が高い 〈とりたいサプリメント〉 ・Bコンプレックス(ビタミンB群) ・ビタミンC ・ビタミンE ・ファイバー エネルギーを消費する助けとなるビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEを多めにとり、代謝を促進しよう。また、コレステロールの吸収を抑制する食物繊維をとるのもおすすめだ。 サプリをとるほか、食事では脂肪のとりすぎを防ぐために牛肉や豚肉は赤身肉を使う、鶏肉は皮を取り除くなどの工夫を。また運動して筋肉量を増やし、エネルギーを消費しやすい体づくりをしよう。 ●ストレス対策がしたい 〈とりたいサプリメント〉 ・ビタミンC ・カモミール ストレスに対抗するには、ビタミンCをしっかりとろう。また、イライラを抑える鎮静作用があるカモミールをとるのもおすすめだ。 サプリに加え、自分なりのストレス解消法を見つけよう。気の合う友人と食事を楽しむ、運動をする、入浴やマッサージでリラックスなど、心地よいと思うものを探してみて。 まずは基本のサプリをきちんととりつつ、お悩みに合ったサプリをとって、体を整えていこう! 【教えてくれたのは】 佐藤務さん サプリメント外来専門医。稲毛病院整形外科・リハビリテーション科/健康支援科部長。1997年、臨床の現場にサプリメントの摂り方を指導するビタミン外来を新設。2000年には全国初の健康支援科を創設、8つの健康支援外来を新設。昭和大学医学部統合医学科講師に就任し、医学生にサプリメントや栄養の講義を開始。専門は整形外科・リハビリテーション科だが、予防を含めた総合医療を提唱。 ◆資料提供/佐藤務先生、『心と体を強くする!サプリメント活用法』(日東書院本社) 構成・原文/倉澤真由美