【パリオリンピック バドミントン】「オリンピックでメダルを取れるように、もっともっと頑張らないといけないと思った」(奈良岡功大)
現地時間8月1日に行なわれているパリオリンピック・バドミントン競技(ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)6日目は、午前のセッションで、女子ダブルスの準々決勝および男子シングルスの決勝トーナメント1回戦を実施。ここでは、男子シングルスの決勝トーナメント1回戦を戦った奈良岡功大、西本拳太の試合後のコメントを紹介する。 奈良岡功大 決勝トーナメント1R結果:周天成(台湾)に0-2で敗戦 相手が強くて、打つ場所がなかったです。勝ったことがない相手だったので、いつもと球出しを変えて、クロスネットを多めに打ったりしてみましたが、相手もネット前に詰めてきて、こちらがロブ打ったら、スマッシュを決められる。攻略策がなかったかなと。スマッシュをなるべく打たせないように長めに返球したりしましたが、あまり効果がなかった。相手が打ちづらい場所に打ってくるから、ミスも多くなってしまったかなと思います。なんとかトライしたけど、相手の方が上だったので、悔いはないです。 オリンピックは予選リーグで2回勝ったし、楽しかったです。オリンピックはいつもの大会とは雰囲気が違う。周天成も、最後は力が入って、ミスをしていましたよね。いつものオープン大会とは違う、オリンピックならではの調整やプレーが必要なんだなと、あらためて感じました。どこまで自分が日本の一番手でいられるかわからないですけど、次のロサンゼルスは27歳。今までも頑張ってきましたけど、今回を経験して、オリンピックでメダルを取れるように、もっともっと頑張らないといけないなとあらためて思いました。 西本拳太 決勝トーナメント1R結果:クンラビット・ビティサラン(タイ)に1-2で敗戦 第1ゲームは僕がトップスピードでいかなければ厳しいと思っていた中で、風下からなんとか取れて、第2ゲーム序盤もいい入りでしたけど、そこから相手が修正してきて、僕が少しずつ後手に回ってしまいました。ファイナルゲームは、風でシャトルコントロールが難しく、また相手のクオリティの高い球に対して少し足に疲労がきていたかなと思います。ただ、今日できることはやりきりました。 何度も言いますが、オリンピックは幸せで最高の舞台でした。今までのキャリアの中で、間違いなく一番多い観客の中で試合ができた。ひとまず、ここまで続けてきてよかったなと思いましたし、終わったばかりですが、今は、またこの舞台に戻ってきたいと思っています。 「ダークホースになりたい」という目標は散ってしまいましたけど、一つ一つの大会を大事に、今よりまた上に行って、ダークホースになり得る存在になって、「自分はこれからが全盛期」と皆さんに言っていることを体現できるように頑張っていきたいです。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部 写真/Getty Images