進む円安、日銀総裁は決定会合後にどう語るか?
円安めぐる情報発信 日銀の本音は?
最近は、コロナ禍の傷が癒えない中で円安が進んでいることに対して、日銀の金融政策が過度な円安、いわば「悪い円安」を招いているとの指摘も散見されます。しかしながら、いざ円高が進むと、途端にその責任が日銀に押し付けられる傾向にあるのも事実です。日銀としては「自らの情報発信や政策変更が為替に与える影響を極力小さくしたい」。これが本音でしょう。 金融政策決定会合後の28日の総裁会見では為替に関する質問が多く寄せられそうですが、総裁の発言が「口先介入」と捉えられないよう、細心の注意が払われると思います。
---------------------- ※本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。