「R-18イラストばっかり」「マクドナルドはもらい事故」 「いまだけダブチ」キャラ絵が、“性的な2次創作”の餌食に…それでもキャンペーンが失敗とは言えない理由
10月23日からマクドナルドで販売されている期間限定商品「いまだけダブチ」のアニメキャラクター「いまだけダブチ食べ美」が大きな話題となっている。 【写真】露出が高い?「性的な2次創作」が多発したマクドナルドのキャラクター キャラクター自体が話題になっていることもあるのだが、多くの2次創作がなされ、かつその中に性的なイラストも多数含まれていることで、批判の声も上がってしまった。 なぜ、このような問題が起きてしまったのだろう? このたびのマクドナルドのキャンペーンのやり方には問題があったのだろうか。
過去の炎上事例も交えながら、詳しく検証してみたいと思う。 【写真を見る】露出が高い? 「性的な2次創作」が多発したマクドナルドのキャラクターと「過去炎上した女性キャラクター」たち(6枚) ■「いまだけダブチ食べ美」自体は不適切ではないが… ネット上で拡散している「いまだけダブチ食べ美」の2次創作イラストは、公序良俗に反するレベルのものが多数見られる。しかし、元のキャラクターを見ると、性的なところはないし、展開されているコンテンツを見ても同様である。
粗探しをすれば、足の露出が高いとも言えるが、ミニスカートではなく、ショートパンツを履いていて、露出を過度に意図しているようにも見えない。 SNSでは、「いまだけダブチ食べ美」というダイレクトな名前に対するツッコミは多数出ている。タレントの「でか美ちゃん」(旧芸名:ぱいぱいでか美)を連想した人もいるのかもしれないが、それが性的な2次創作を誘発した――とするのはこじつけだろう。 最近、ジェンダー表現は非常にセンシティブな問題になっており、炎上しやすい。しかし筆者が見る限り、今回のマクドナルドのケースではリスクマネジメントは十分にできていたように思う。
2010年代には、広告やPRにおけるジェンダー表現で多くの炎上が起こったが、その中には、大手企業、自治体や官公庁の事例も多数含まれている。 アニメキャラクターに関するもので言えば、三重県志摩市の海女をモチーフにする「碧志摩(あおしま)メグ」が挙げられる。このキャラクターは2014年に公開されたが、翌2015年には「性的」「女性蔑視」との批判を受け、署名活動まで起き、志摩市は本キャラクターの公認を撤回するに至っている。