エリック・クラプトンもオーナーに名を連ねる伝統的なカントリーウェアブランド「CORDINGS(コーディングス)」に注目
長きにわたり英国紳士に愛されているカントリーウェアブランド「CORDINGS(コーディングス)」。 ツイード・ジャケットにコーデュロイのトラウザーズを合わせたような英国の伝統的なスタイルが特徴となっている。今回はCORDINGS定番アイテムとこの夏の装いについて、真下商事株式会社 ブランドセールスの長谷川泰丈さんにお話を伺った。
「ブランドの歴史からお話しさせていただきますと、1839年英国のロンドン、ストランド231番地に最初の店を開きました。その後ピカデリー19番地に移転し、1902年には『J.C.Cording & Co Limited(ジェイ・シー・コーディング・アンド・カンパニー・リミテッド)』として法人化するのですが、それから120年以上が経った現在も、同じ場所で営業を続けています。
創業者は『John Charles Cording(ジョン・チャールズ・コーディング)』という人物で、彼が英国のカントリーウェアの第一人者といわれています」
英国のカントリーウェアを示すCORDINGSの5アイコンアイテム
ここからはカントリーウェアについて深めていきたい。CORDINGSには5アイコンというカントリーウェアスタイルを確立したアイテムがあるという。 「CORDINGSのスタイルを確立した5アイコンアイテムというのは、『カバート・コート』、『マッキントッシュ』、『ツイード・ジャケット』、『コーデュロイとモールスキンのトラウザーズ』、そして『タッターソール・シャツ』になります。 『カバート・コート』はCORDINGSが最初に作ったとされているのですが、藪や茂みなどの“動物の隠れ場”という意味で、狩猟でそのような場所に道案内する従者に英国の貴族が着せたものが、このコートの起源とされています。 後にビジネス向けのダークスーツの上にも羽織れる膝上丈のウール系コートとして英国で定着したアイテムです。
「次に『マッキントッシュ』のお話しをさせていただきます。1820年代に『チャールズ・マッキントッシュ』氏が発明した世界初の防水布、マッキントッシュ クロスを使用したゴム引きコートが誕生します。 2枚の薄い生地の間に溶かした天然ゴムを塗り圧着し、火にかけて完成するというものなのですが、このコートは全英に衝撃を与え、ヨーロッパ中を席捲するほど画期的なものでした。このマッキントッシュ クロスを仕入れCORDINGSが作ったコートになります」