エリック・クラプトンもオーナーに名を連ねる伝統的なカントリーウェアブランド「CORDINGS(コーディングス)」に注目
CORDINGS 2024年夏の装いを紹介
ここからはCORDINGSの夏の装いを紹介してもらおう。夏のアイテムは「SPENCE BRYSON(スペンス・ブライソン)」という歴史あるリネンメーカーのアイリッシュリネンを多用しているようだ。
「最初は『アイリッシュリネンオーバーシャツ』をご紹介させていただきます。
ウィンザーカラー、スプリットヨーク、など先ほどお話ししたディテールに加え、ブリティッシュフロント(前立てを3分割するステッチ)などこちらも伝統的な英国の仕様になっておりまして、『LISMORE(リズモア)』というアイリッシュリネンを使っています。
アイリッシュリネンのシャツ生地としては少し厚めの生地になっていまして、夏の軽い羽織りものとして最適なのではないかと思います。英国ではこのアイテムでもしっかりタックインしてコーディネートしている場合もありますが、そういったキレイめなスタイルにもハマる汎用性の高さがあります」
「続いてご紹介したいのは、リゾートシャツの『リビエラシャツ』というアイテムです。
CORDINGSのなかでは歴史が浅く、近年リリースされたポプリンというコットン素材のシャツになります。
リビエラという名前は、カンヌやサントロベを含むコート・ダジュールにあるフレンチ・リビエラ(海岸)を連想させ、1960年代のジェットセット時代にこの地を休暇で訪れた英国紳士が伝統的に着用していたものであることから、この名称になりました」
「最後は『アイリッシュリネン トラウザーズ』というアイテムです。
生地は先ほどと同じ、SPENCE BRYSON社のアイリッシュリネンを使っております。
同じく先ほどお話ししたサイドアジャスター、片ポケットの仕様、さらにはインタックという、内側にタックが倒れる仕様です。
これらすべては英国ビスポーク(仕立て文化)由来のディテールになっています」
伝統を守りながら、妥協しないもの作りがいくつもの時代を超えてきたのだろうと感じる。そして同時に英国のカントリーウェアというものをもっと知りたくもなった。 ERIC CLAPTONがオーナーのひとりを務めるように、CORDINGSを愛する人たちがバトンを繋ぎ、この先100年のブリティッシュスタイルを作っていくのだろう。