母は節約のために炊飯器で「ゆで卵」を作っています。卵の殻を”そのまま”炊飯器に入れていますが、衛生面で問題はないでしょうか?
ゆで卵を作る際は鍋にお湯を沸かして卵をゆでる方法が一般的ですが「ガス代がもったいない」などの理由で炊飯器を使ってゆで卵を作る人もいるようです。 その場合、光熱費は実際にどのくらい節約できるのか確認してみましょう。本記事では、鍋と炊飯器それぞれでゆで卵を作る場合にかかる光熱費とともに、炊飯器でゆで卵を作ることの衛生面での問題点についてもご紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
炊飯器でゆで卵を作るのは衛生面で問題ない?
炊飯器でゆで卵を作る際には、衛生面で気をつけなければならないことがあります。株式会社消費科学研究所によると、卵の殻にはサルモネラ菌が付着していることがあり、その菌が卵の中に入ってしまうと食中毒の原因になる可能性があるということです。 万が一、殻にサルモネラ菌が付着していた場合、そのままお米と一緒に炊飯器で炊くと、ご飯に菌が移ってしまうかもしれません。 そうならないためにも、卵の表面を水で洗い流し、アルミホイルで巻いた状態で炊飯器に入れるようにしましょう。
炊飯器でゆで卵を作る場合にかかる電気代
一方、炊飯器でゆで卵を作る場合は、お米を炊くときに卵を一緒に入れるだけなので、通常の炊飯時にかかる電気代で済みます。 炊飯器の電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間×電力量料金単価(円/キロワットアワー)」で計算できます。電力量料金単価については、公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会が目安単価としている31円/キロワットアワーを使用します。 例えば、1回の炊飯にかかる時間が1時間、消費電力が169ワットアワーの炊飯器だと「0.169キロワット×31円/キロワットアワー=約5.2円」の電気代がかかる計算です。
鍋でゆで卵を作る場合にかかるガス代
ガスコンロを使って鍋でゆで卵を作る場合にかかるガス代を計算してみましょう。今回は、都市ガスという想定で計算していきます。ガスコンロのガス代は「出力(キロワット)×3.6メガジュール×時間÷発熱量(メガジュール/立方メートル)×ガス料金単価(円/立方メートル)」で算出できます。 今回は、中火の場合の出力を1.68キロワットとし、都市ガスの発熱量を45メガジュール、ガス料金単価を130.46円/立方メートル(東京ガス一般契約料金B表の「基準単位料金」より)として計算していきましょう。ゆで卵のゆで時間ごとにかかるガス代を表1にまとめました。