なぜ家のどこより<キッチン>を率先して片づけるべきなのか。お片づけ習慣化コンサル「キッチンという目につきやすい場所を片づけることで思わぬ波及効果も」
◆もっとも家族が変化に気づきやすい場所とは それに比べてキッチンでは、先の調査にあるように毎日2時間以上の料理時間に加え、洗い物、買ってきたモノを冷蔵庫や棚にしまう、その他こまごました作業を入れると、かなり長い時間を過ごします。 キッチンが片づいて気持ちのよい空間になれば、家にいる時間の多くが気持ちよく過ごせます。必要性に加え、家の中でいちばんモチベーションが高まるのがキッチンなのです。 <2.キッチンが片づくと、家族が変化に気づく> コロナ禍以降、家族も料理をするようになったという方が増えています。 キッチンがキレイになれば、家族はその変化にすぐ気がつくでしょう。 たとえ料理をしないにしても、キッチンが一緒に暮らす家族の視界に入らない家の間取りはあまりないでしょう。 残念ながら、あなたのクローゼットが片づいたところで、家族はなかなか気がつきません。 つまりキッチンは、もっとも家族が変化に気づきやすい場所なのです。 気づいた家族から、「なんか、キレイになったね」「頑張ったね」などと言ってもらえると、もっと片づけよう!と、モチベーションは高くなります。
◆残すべきか捨てるべきか判断しやすいキッチンのモノ <3.キッチンには大きいモノから小さいモノまですべて揃っているので、その仕組みを他の部屋でも応用できる> クローゼットはある程度、形や長さが決まっているので、収納方法は簡単です。 これに対して、キッチンの中にあるモノは大きな鍋や平たいお皿、お箸やお玉など、こまごました調理道具に、さまざまな調味料と、大きさも形も幅広く揃っています。 これらを機能的に片づけられる仕組み作りを身につければ、その仕組みを同じように細かいモノが多い洗面所やリビングはもちろん、寝室などの他の部屋に応用することができます。 <4.キッチンのモノは数字で管理しやすい> 片づけを洋服や本などから始めると、そのモノの処分について「どうしよう?」と迷う瞬間が多く、手が止まりがちになります。 その点、キッチンにあるモノの多くは、賞味期限や消費期限があり、目に見えて管理しやすい食材です。 その日付を見るだけで残すべきか捨てるべきかがわかるので、モノを捨てるのが苦手な方でも判断しやすいです。 また、毎日使っているモノが多いので、使っていないモノが明確にわかります。 判別のハードルが下がりやすいです。
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