大神いずみ「次男の野球の秋の大会が始まった。二言以上の言葉は息子の耳に入らないこと気づいた母の対策は〈食〉」
大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。2人の球児の母として伴走する大神さんが日々の思いを綴る。 【写真】夫・元木さんの愛情のこもったスープ * * * * * * * ◆月がひんやりと明るく浮かぶ季節 アキタイ(秋の大会、公式戦)の季節がやってきた。 暑からず寒からず、スポーツをやるのも観るのも最高に気持ちのいい季節だ。 いやむしろついこの前まで半袖でブリブリ汗をかいて鬼のような量の氷を準備していたのに、今や朝晩「さぶさぶさぶ…」とパーカーの袖に手を収め肩をすくませるようになってしまった。 え?日本ってこんな国だったっけな?と、最近思うことは多い。 いよいよ公式戦を控え熱の入った野球の練習を終えてチームがグラウンド整備をする頃、いつの間にか空がすっかり暗くなって月がひんやりと明るく浮かぶ季節になった。 普段から夜空の月を見上げるのが好きな私だが、この季節の月は特に趣があって大好きだ。 疲れて家に帰り着いたあと、窓の外に大きなお月様が浮かんで見えて、ふと手を止めて見入ってしまった。吸い込まれるような明るい月。まん丸でないところも風情がある。 洗い物と明日のお弁当の仕込みさえなければ、いくらでもじぃいいっとあの月を眺めていられるんだけれど…。
◆願い事が多いアキタイ前 突然「ピロン!」と着信音。 チームの翌日の遠征に関する連絡事項や急な変更のお知らせだ。 時間を気にしないで好きなだけ週末に自分の時間をすごしたいというのがなかなか叶わない、今の生活。 そういえば「子育て」が始まった瞬間からずーっと、そういうものだったのかもしれない。 子育ては振り返る時間より、この先の時間のほうが短いような気がしているから、そんなことを思うようになったのかな。 今日やっておかなくてはならないことと、明日早朝の遠征の出発時刻との狭間で、週末はいつもドリフの「全員集合」コントと歌の転換のようなドタバタな夜を過ごしている。 んん、この例えをわかってくれる人々とガッツリ握手がしてみたい大神です。 よくわからないけれど、何の効能かご利益があるのかわからないんだけれど、アキタイを前に見上げる夜空の月に向かって、手を合わせ祈るような気持ちになっているのは、私だけだろうか? 背番号をもらえますように。 ベンチに入れますように。 ヒットが出ますように。 チームが勝ちますように。 最後まで怪我だけはしませんように。 優勝できますように。 全国大会までつながりますように。 みんなで春の大阪全国大会に行けますように…いやいやいや、 全部文字に起こしていたらあっという間に「ゆく年くる年」になってしまうではないか。 それくらい願い事が多い、このアキタイ前。
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