「こんな食べ物は世界のどこに行ってもありません」 ブラジル人が帰国後に食べられなくなることを心配するほど夢中な食べ物とは
訪日外国人にとって、日本食は大きな楽しみのひとつです。日本に語学留学中で長期滞在中のブラジル人女性は、ある日本の食べ物にすっかり夢中に。ブラジル帰国後に食べられなくなるのを、今から心配しているほどです。「これ以外にはない」というほどハマった日本ならではの食ベ物とは、いったい何なのでしょうか。 【写真】ブラジル人が「世界のどこに行ってもありません」というほど夢中な日本の食ベ物の写真 ◇ ◇ ◇
「日本は寒い」と言いながらも夏スタイル 日本語を勉強中のクララさん
ブラジル人のクララさんとドイツ人のエマさんは、現在日本に長期滞在中。日本人や外国人が住むシェアハウスで暮らし、仲良くなったそうです。 過去2回、日本を訪れたことがあるというエマさんは、すっかり日本が好きになり、今回の滞在ではワーキングホリデーを利用しています。クララさんは、「3つ目の言語を学ぶとしたら何かを考えたときに、日本語がいいと思いました」と、日本語学校で勉強に励んでいるそうです。 ただ、クララさんには慣れ親しんだ母国と異なる環境に、少し困惑も漏らしました。 「日本は……とても寒いです。ブラジルは1年中暑いので……」 そう話す言葉とは裏腹に、陽がすっかり落ちてやや肌寒さを感じるこの日、半袖Tシャツにビーチサンダル。夏のような格好をしていたクララさんに、エマさんら友人たちが突っ込みを入れていました。
帰国後が心配になるほど夢中 外国人にも人気のローカルフード
そんなクララさんですが、食べ物はしっかり日本に順応している様子です。 「日本でおいしいのはたこ焼き! これ以外にはないと思います。というか、ブラジルはもちろん、こんな食べ物は世界のどこに行ってもありません」 大正時代に水で溶いた小麦粉にコンニャク、ショウガ、ネギや天かすなど素朴な具材を入れて焼いた「ちょぼ焼き」が、子どもたちのおやつとして一般的に。その後、たこ焼きと同じ作り方の屋台食「ラジオ焼き」が登場しました。牛スジやコンニャクが定番の具材でしたが、代わりにタコを入れた「たこ焼き」が大阪で売られるようになったのが発祥だそう。 当時は何もつけずに食べていたようですが、ソースや青のり、マヨネーズや鰹節などをかけて食べるスタイルが確立され、大阪のソウルフードのひとつとなりました。 「ブラジルではタコも食べたことがありませんでした」というクララさん。今ではすっかりたこ焼きの虜になっており、「たこ焼きが食べられなくなるのが困ります」と、ブラジルに帰国後のことを危惧しているほど。 タコに限らず、さまざまな具材を楽しめるのも、たこ焼きの魅力のひとつ。たこ焼き器を買って帰るのも、手かもしれませんね。
Hint-Pot編集部