バイクの「スペック表」はどこを見ればいい? 初心者が知っておきたい基本7項目
4,エンジンの種類
エンジンの種類は、そのバイクに搭載するエンジンが、どんな仕組みや形式を採用しているのかを示したもの。ホンダやカワサキは「エンジン種類」、ヤマハは「原動機種類」、スズキは「エンジン型式/弁方式」といった項目にしていますが、基本的に同じです。 たとえば、ホンダ車の場合、 CB650Rは「水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒」 GB350は「空冷4ストロークOHC単気筒」 CBR250RRは「水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒」 といった表記になっています。これらのうち、「水冷」や「空冷」はエンジンの冷却方式で、上記例ではCB650RとCBR250RRは水冷エンジン、GB350は空冷エンジンを搭載していることになります。 また、「4ストローク」とは、エンジンの燃焼サイクルを意味し、現在、国産バイクのほとんどが4ストローク(4サイクルとも呼ぶ)を採用します。 DOHCやOHCは、吸排気弁機構のことで、DOHCは「Double Over Head Camshaft(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)」の略。OHCは「Over Head Camshaft(オーバー・ヘッド・カムシャフト)」の略です。 さらに、CB650RやCBR250RRのエンジンスペックに書かれている「4バルブ」は、吸排気弁となるバルブの数。いずれも、1気筒あたり吸気バルブが2つ、排気バルブが2つの計4つのバルブがあるという意味です。 そして「直列4気筒」「単気筒」「直列2気筒」といった表示。これらは、エンジン気筒数と、複数の気筒を持つエンジンの場合は「直列」などのように、気筒の配列形式も表示しています。 ちなみに、DOHC4バルブの4気筒や2気筒を採用するCB650RやCBR250RRは、高回転域での燃焼効率や作動性などがいいことで、より高いパワーの発生を狙ったエンジン形式であることが分かります。 対して、OHC単気筒を採用するGB350は、低い回転域でのドコドコ感など、シングルエンジンならではの鼓動を味わえるエンジンフィールを重視した仕様であるといえるでしょう。