バイクの「スペック表」はどこを見ればいい? 初心者が知っておきたい基本7項目
6,燃料タンク容量
燃料タンクにガソリンを満タンに入れた場合、どれくらいの容量が入るのかが「燃料タンク容量」です。 バイクの場合、燃料タンクはデザイン面での重要度も高いため、車種によってかなり形状が異なります。そのため、見た目よりも容量が多かったり、逆に意外と少ない場合もあるのです。 とくに、ツーリングなどでは「1回の満タン給油で、どれくらいの距離を走れるのか」といった航続距離はとても重要。その参考とするためにも、自分が乗るバイクは、ガソリン容量がどれくらい入るのかは、ぜひ覚えておきたいですね。
7,燃料消費率
ツーリングなど長距離走行では、「燃費」も重要なファクターとなります。スペック表では「燃料消費率」の項目にあり、ガソリン1リットルでどのくらいの距離を走行できるのかを表示しています。 例えば、レブル250の場合、燃料消費率は以下の通りです。 国土交通省届出値:定地燃費値=47.0km/L<2名乗車時> WMTCモード値=33.7km/L<1名乗車時> ここでいう定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率のこと。また、WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値を指します。とくに、近年使われるようになったWMTCモード値は、定地燃費値など従来の数値と比べ、より現実の燃費に近い数値として定評があります。 これら数値も、先述した自分が乗るバイクの航続距離を知るための参考値となります。たとえば、レブル250の場合、燃料タンク容量は11Lで、WMTCモード値は33.7km/L。これらの数値から、スペック上では、1回の満タン給油におけるレブル250の航続距離は 「33.7km/L×11L=370.7km」 となる計算です。 もちろん、実際の燃費や航続距離は、走行時の天候や道路状況、ライダーの乗り方などによっても変わってきます。そのため、あくまで参考値のひとつなのですが、全く分からないよりいいので、ツーリングなどに行く前に、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。 このように、スペック表は、そのバイクの性格や性能を現したものです。ここで紹介した7項目を手始めに、ほかの項目の意味も徐々に分かってくれば、自分の愛車や気になるバイクの特性がより分かるようになり、さらにバイクライフを充実できること間違いなしといえるでしょう。 *写真はイメージです
平塚直樹