バイクの「スペック表」はどこを見ればいい? 初心者が知っておきたい基本7項目
カタログやWEBサイトでチェックできる「スペック(主要諸元)表」。エンジンや走りの性能、燃費はもちろん、車体の大きさや足着き性の善し悪しなど、そのバイクに関していろんなことが分かる表なのですが、項目はかなり多いですよね。そのため、バイク初心者などには、どこを見ればいいのか分からない人も多いかもしれません。そこで、ここでは、まず見るべき主要7項目をピックアップして紹介します。 【画像】エンジンの種類をギャラリーで見る(9枚) 文/Webikeプラス 平塚直樹
1,車両サイズ
まずは、車両サイズ。これは、バイクの大きさを数値化したもので、「全長(ぜんちょう)」「全幅(ぜんぷく)」「全高(ぜんこう)」の3つを見ることで分かります。 それぞれの意味は以下の通りです。 全長=「タイヤも含むバイクの先端から最後尾までの長さ」 全幅=「車体の幅が最も広い部分の長さ(ミラーを除く)」 全高=「地面から車体の一番高いところまでの長さ(保安部品/ミラーを除く)」 なお、これらの数値は、基本的にミリ(mm)単位で表記されています。また、ミラーは車両サイズに含めないことが一般的です。
2,シート高
シートの最も低い場所から地面までの長さが「シート高」。ライダーが乗車した際、足つき性の参考にできる数値だといえます。ただし、この数値はあくまで設計上のもの。実際には、乗車するライダーの体重などによりサスペンションの沈み込み量が変わるため、数値は変わってきます。 また、足着き性の善し悪しには、ほかにも、シートの形状や車体構造なども影響します。たとえば、シート高の数値が高めでも、シート形状が絞り込まれているなどで、意外に足を着きやすいといったケースもあります。 そのため、シート高はあくまで参考値として考えた方がいいでしょう。厳密には、実車にまたがってみることが一番ですね。
3,車両重量
バイク全体の重さを測った数値が「車両重量」です。メーカーによっては「装備重量」という表記をする場合もありますが、基本的に国内4メーカーでは同じ意味で、ガソリンやオイル、冷却水、バッテリー液なども含む総重量を意味します。つまり、すぐに走行可能な状態にあるバイクの重さということですね。 余談ですが、その昔は、ガソリンやオイルなど液体類などを除いた「乾燥重量」という重さで表記されていた時代もありました。そのため、当時のスペックでは、実際に走行する状態の重さよりも軽い数値だったことが一般的でした。 対して、現在の車両重量(=装備重量)の方が、現実に走行するバイクの重さにとても近い数値だといえます。そのため、スペックの数値をみれば、たとえば、駐輪場などで押し歩きする際のやりやすさなどの参考になるといえるでしょう。