最終節に残留を懸ける柏、井原正巳監督の退任を発表「再びJ1残留を争うことになり責任を痛感」 | Jリーグ
【国内サッカー 最新ニュース】柏レイソルは12月4日、井原正巳監督が今シーズン限りで退任することをクラブ公式サイト上で発表した。 井原監督が柏の指揮官を退任する。 柏のクラブ公式サイトは「井原 正巳監督の今シーズン限りでの退任が決定しましたので、お知らせいたします」と発表。後任については「決定次第あらためてお知らせいたします」としている。 同サイトには、次のように井原監督のコメントが掲載されている。 「今シーズンをもって、柏レイソルの監督を退任することになりました。ファン・サポーターの皆さま、スポンサーや自治体の方々、また選手・スタッフやチーム関係者、クラブハウスで食事や清掃、洗濯など日々支えていただいた方々をはじめ、柏レイソルに関わるすべての皆さまにご支援をいただきましたことを深く感謝申し上げます」 「選手たちは厳しい状況の中でも前向きに、常に勝利をめざして戦い続けてくれました。しかし、今季のスタート時に掲げた目標に到達できず、再びJ1残留を争うことになってしまった責任を痛感しており申し訳なく思っております」 「柏レイソルには2009年に加入して、ヘッドコーチとして10年半、監督として1年半、合計12シーズンもの間、このクラブにお世話になり、とても愛情を感じています。ファン・サポーターの皆さんはどんな時でも、日立台だけでなくアウェイでも我々を後押ししてくださいました。そのご声援に応えるためにも、最終節でJ1残留を決めることが私の使命だと感じていますし、シーズン最後まで全身全霊を注いで戦い続けます。最後までご声援をよろしくお願いいたします。12年間、誠にありがとうございました」 1967年9月18日生まれの井原監督は、現在57歳。現役時代は日産自動車サッカー部や横浜マリノス、横浜F・マリノス、ジュビロ磐田、浦和レッズでプレーした。また、1988年から1999年にかけて日本代表でもプレー。抜群のキャプテンシーで最終ラインを統率し、“アジアの壁”と称された。 2002年に現役を引退すると、以降は解説者や日本サッカー協会(JFA)認定のJFAアンバサダー、びわこ成蹊スポーツ大学客員教授などを担当。2006年にJFA 公認S級コーチのライセンスを取得すると、2009シーズンと2013シーズン、および2022シーズンに柏で代行監督を務めた。また、2015-2018シーズンにはアビスパ福岡を指揮。2023年5月にはチームの成績不振で退任する事になったネルシーニョ監督の後任として、柏の監督に就任した。 今季、柏はJ1残留争いに巻き込まれ、最終節を残してJ2降格圏内の18位・磐田と勝ち点「3」差の16位に位置している。最終節では引き分け以上で残留を確定できるが、仮に敗戦となった場合、「①17位・アルビレックス新潟が敗れ、得失点差で新潟を上回る」「②18位・磐田が引き分け以下」「③18位・磐田が勝利し、得失点差で磐田を上回る」のいずれかの条件を満たした場合にJ1残留が決定する。なお、柏は12月8日の最終節で北海道コンサドーレ札幌と対戦する(会場『大和ハウス プレミストドーム』)。