電気代が“過去最高”に!?夏に一番打撃を与える「電気の使い方」とは?
夏に消費電力をおさえるための対策
酷暑乗り切り緊急支援で1キロワットアワーあたりの電気代が値引きされるとはいえ、夏は何かと電力消費が多くなる傾向にあります。家計を考えると、家族で節電に取り組んで光熱費をおさえたいでしょう。 経済産業省の「夏季の省エネ・節電メニュー」によると、夏季の電力需要は日中(13~17時ごろ)に高まる傾向にあるとのことです。電力供給は太陽光発電の出力が減少する点灯帯(17~20時ごろ)に厳しくなり、特に節電への協力が必要とされています。 同資料によると、夏の19時ごろの電力消費割合の多いエアコン、照明、冷蔵庫の省エネ・節電のポイントは以下の通りです。 ・エアコン 屋内でも熱中症にかかる場合があるため、エアコンは必需品のひとつといえます。しかし、夏の19時ごろの電気の使用割合は38.3%と最も多く、夏に一番打撃を与えることが分かります。 室内を冷やし過ぎないようにして、無理のない範囲で室内温度を上げることがすすめられています。例えば、室内温度を26度から2度上げた場合、5.4%の節電効果(削減率)が期待できます。 目詰まりしたフィルターの掃除も節電につながり、削減率は1.9%とされています。ほかにも、日中はカーテンやすだれなどを使って窓からの日差しを和らげると効果的です。 ・照明 電気の使用割合が2番目に多いのは、照明の14.9%です。外が暗くなってくると照明をつける必要がありますが、例えば、リビングなどの部屋の明るさを下げるだけで2.5%の節電効果が得られるようです。また、使っていない部屋など、不要な照明を消すことも大切なポイントで、削減率は1.5%とされています。 ・冷蔵庫 冷蔵庫の電気の使用割合は12.0%です。夏は水分補給のために冷蔵庫の扉を開け閉めする機会が増える可能性があります。しかし、開けている時間を減らすことは節電につながります。冷蔵庫から必要なものをすばやく取り出すには、冷蔵庫内を整理整頓して、食品を詰め込み過ぎないようにするとよいでしょう。 なお、冷蔵庫の温度を「強」から「中」にして、扉を開ける時間を減らし、食品を詰め込み過ぎないようにすると、1.2%の節電効果が得られるようです。また、冷蔵庫と壁の間に適切な間隔をあけて設置することもすすめられています。