電気代が“過去最高”に!?夏に一番打撃を与える「電気の使い方」とは?
夏は何かと消費電力が増える傾向にあります。昨今の物価高騰が続くなか「電気代が過去最高水準に近づく」といったニュースを耳にした方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、電気代の推移や今後の見通しについて調べてみました。夏に消費電力をおさえるために、各家庭でできる対策もご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
電気料金の推移と今後の見通し
東京電力エナジーパートナー株式会社によると、2024年7月請求分のモデル料金(契約種別:従量電灯B/契約電流:30A/使用電力量:260キロワットアワーにて算定)は8930円で、前の月より392円値上がりするとしました。 8月請求分に関しては、8873円で若干の値下げとなりましたが、2022年10月分から2023年1月分にかけての9181円に近づいていたため、過去最高水準に迫るのではとささやかれているようです。 電気代の値上げが続くといわれている理由のひとつに、物価高騰対策として国が実施していた電気料金激変緩和措置が、6月請求分で打ち切りになったことが挙げられます。 同じく東京電力エナジーパートナー株式会社によれば、低圧(従量制)の場合、2023年2月分から9月分までは1キロワットアワーあたり7円、2023年10月分から2024年5月分までは1キロワットアワーあたり3.5円、2024年6月分は1キロワットアワーあたり1.8円が値引きされていました。補助金の終了に伴い、7月請求分の電気料金は予想通り値上がりとなりました。 今後も、電気代は値上げが続くと予想されていましたが、国は「酷暑乗り切り緊急支援」として、2024年8~10月使用分の3ヶ月間、電気・ガス料金の補助を行うことが決まっています。 経済産業省資源エネルギー庁によると、電気代については、2024年8、9月使用分(9、10月請求分)は1キロワットアワーあたり4円、10月使用分(11月請求分)は1キロワットアワーあたり2.5円の値引きが実施されます。