小椋藍、予選9番手は「ちょうどいい。ドライの方が確実に自信がある」と決勝に意欲/MotoGP第16戦日本GP
10月5日、2024年MotoGP第16戦日本GP Moto2クラスの予選が栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンシップリーダーの小椋藍(MT Helmets – MSI)は9番グリッドを獲得。予選後に決勝レースへ向けて展望を語った。 【写真】母国GPに挑む小椋藍 2025年からMotoGPクラスへの昇格がすでに決まってる小椋は、今季すでに3勝を挙げており、ポイントリーダーとして母国GPへと乗り込んだ。走行前の取材では「ここでさらにリードを広げたい」と意気込みを語っていた小椋は、この日本GPでも勝利を見据えている。 そんななか迎えた第16戦日本GPは、2日間を通して不安定な天候に見舞われ、Moto2クラスの予選時には小雨の影響で難しいコンディションとなった。予選Q2では各ライダーが1本のみのアタックとなったが、小椋はトップと1.201秒差の9番グリッドを獲得した。 予選を終えた小椋は、非常に落ち着いた様子で「良くも悪くもないでが、自分はこういったコンディションが得意ではないので、9番手なのはまだ良かったです。結果的に1周しかできませんでしたが、この天候で“走ってできることをして、しっかり帰ってこられるか”と、自分のできる限界を出すことが大事です」と振り返った。 ただ、今シーズンにおいて小椋のレース展開を見ると、中段グループから追い上げて優勝争いを演じることが多い。小椋もその際は「結構調子がいいんですよ」と自覚がある様子。 予選日は9番手となったが、アタックを見るとやや不完全燃焼なまま終えることとなってしまった。しかし、タイトル争いを演じている小椋にとっては、「ちょうどいい」と決勝でプレッシャーを感じる位置からのスタートではないことが逆に救いとなっているようだ。 いよいよ日曜日に行われる決勝は、曇り予報でドライコンディションでの展開が予想されている。決勝に向けては「ドライの方が確実に自信があります。いいスタートが切れて、完全にドライならタイヤ次第では勝てる可能性もあると思います」と意気込みを語った。 またタイトル争いについても聞かれると、「レーススタート後にある程度落ち着いてきてから、タイトル争いのことを考えるので、最初の展開次第ですね」と答えていた。 いつも通り落ち着いた様子を見せていた小椋だが、ランキング3位のアロン・カネト(Fantic Racing)が3番手からスタートすることへの懸念も少々あるようだ。しかし、2022年に優勝を挙げ、2023年には2位表彰台も獲得しているサーキットなだけに、コンディション次第では自信もあるという。 また、チャンピオンシップリーダーとしてもこの母国GPで勝利を挙げて、リードを広げておきたいところ。そんな小椋は決勝でどのような走りを披露し、日本のファンを沸かせてくれるだろうか。10月6日の12時15分に幕が開けるMoto2クラスの決勝で、彼の走りに注目したい。 [オートスポーツweb 2024年10月05日]