「この順位はヤバい」青学大“1区10位”の誤算でも…じつは余裕だった? 原晋監督が予言していた“箱根駅伝の圧勝プラン”「普通に走れば独走」
青山学院大学が往路優勝を果たした第101回箱根駅伝。誤算と見られた1区での1分44秒遅れ(10位)も、終わってみれば往路は2位中央大と1分47秒差の1位。じつは1区のランナーはレース直後、逆襲を予感させる言葉を口にしていた――。 【衝撃写真】「この順位はヤバい」吉居駿恭に引き離され…“1区10位”の誤算でも強かった青学大「芦ノ湖でニッコニコ」の現地写真。原監督に怒られた? 1区・宇田川のリアルな表情も見る(20枚超) 1区、10位。首位・中央大との差は1分44秒。往路優勝を狙う青山学院大が直面した、まさかの躓(つまず)き。それでも1区を走った直後の宇田川瞬矢は意外なほど淡々としていた。自身の反省はそこそこに、前向きな言葉が出てきたのだ。「後半ちょっと苦しい展開になったんですけど。最後、ちょっと近づけたかなというふうに思うので。あとは応援にまわって。大手町で笑えるように応援したいと思います」
吉居駿恭(中大)の独走を許した理由
今年の箱根駅伝、レース前に予想された展開は國學院大学、駒澤大学、青学大の「三強」による優勝争いだった。昨年10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝を優勝し、大学駅伝三冠にリーチをかけた國學大。いずれも2位ながら、ハーフマラソン日本人学生記録を持つ篠原倖太朗ら大学長距離界を代表する選手が集う駒大。そして昨年の箱根駅伝覇者の青学大。だが、号砲と同時に抜け出したのは、そのいずれでもなく白地にCのユニフォームの吉居駿恭(中央大学・3年)だった。 3年前に兄・大和が独走逃げ切りで区間新記録を打ち立てたレース展開を都会のビル群を背景に再現していく。関東学連の亜細亜大・片川祐大(4年)と専修大・新井友裕(3年)が反応するも三強は18人で形成された後続集団にとどまった。 駒大のスターターを任された帰山侑大(3年)はその背中を見ながら、こう考えていた。 「(同学年の駿恭と)『お兄ちゃんの記録目指すの? 』とレース前に話したりしていて、行くだろうなと思っていたので、飛び出すのは想定通りではありました。あそこまで前に行かれるとは思っていなかったですけど、青学さん、國學院さんと優勝候補が集団にいて、それが行かなかったら大丈夫という意識でしたね」 一方、青学大の宇田川も「三強」を警戒していた。 「レース前に(原晋)監督から『駒澤さんと國學院さんをマークしろ』と指示がありました。そこだけをマークして誰かが出たら出ようかなという感じでレースを進めました。(吉居が抜け出したときは)ひとりでいったなあと。ちょっと想像していたので、そんなに動揺もしなかったです」
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