ゼロ・ウェイスト宣言から20年目の葛藤と、自ら選んだ持続可能な未来
── 今後、東さんは上勝町で具体的にどんなことをしていきたいか、思い描いているイメージはありますか。 東 上勝町を知ってる方々の中に、Z世代と呼ばれる若者があまりいないんです。一方で、上勝町に興味を持ってくれる若者は、サステナビリティを自然に理解したり意識的だったりしますが、知識はあるけど自分は何ができるか分からないと感じていたり、手応えが欲しいと感じていたりする子も多いです。 だから例えば上勝町でお味噌の作り方を教わったり、毎日飲むお茶を自分で摘んで作って飲み、出涸らしは畑に還す流れを体験できたりするといいなと思います。今の時代、上勝町の暮らしがサーキュラーやゼロ・ウェイストの文脈で、楽しいものだと認識してもらえることも多いです。そう感じてもらえる実験が、上勝町でもっとできたらいいなって思っています。
取材・執筆:立花実咲 取材:長谷川琢也 編集:友光だんご