遺贈の寄付先を一覧で紹介! 特徴や選び方のポイントも解説
3. 医療や福祉に関する遺贈寄付先一覧
医療や福祉に関係する遺贈寄付先の候補団体としては、以下が挙げられます。 ・社会福祉法人 中央共同募金会 ・日本赤十字社 ・公益財団法人 日本骨髄バンク ・認定NPO法人 国境なき医師団日本 ・認定NPO法人 ロシナンテス 3-1. 社会福祉法人 中央共同募金会 社会福祉法人 中央共同募金会は1947年に発足し、1952年に社会福祉法人として認可された慈善団体です。「赤い羽根共同募金」などの活動を通じて高齢者や障害者、青少年や被災者などへの支援を行っています。 社会福祉法人 中央共同募金会は遺贈寄付を受け付けており、活用分野は一任できますが、遺言書によって以下のように指定もできます。 ・子どもたちの健やかな成長のため ・高齢者のため ・障害のある人の生活支援のため ・生活に困窮している人たちの支援のため ・日本の福祉の発展のため 3-2. 日本赤十字社 赤十字社は全世界で191の国と地域に広がる赤十字と赤新月社のネットワークを生かして活動する組織です。日本赤十字社はそのうちの一つで、国内外における災害救護をはじめ、苦しむ人を救うために活動しています。 主な活動は戦争や天災の際の傷病者救護活動ですが、そのほかにも人道の観点からさまざまな活動を行っています。活動している国や地域の範囲が幅広いのも大きな特徴です。 日本赤十字社に寄付をした遺産は、国内災害救護や、全国に90以上ある赤十字病院での医療事業、血液事業など苦しんでいる人々を救うために活用されます。 傷病者を助けるために遺産を使いたい場合は、日本赤十字社への遺贈寄付を検討しましょう。 3-3. 公益財団法人 日本骨髄バンク 公益財団法人 日本骨髄バンクは、白血病をはじめとする血液疾患のために骨髄移植などの造血幹細胞移植が必要な人と、それを提供するドナーをつなぐ公的事業です。 日本骨髄バンクに寄付した遺産は、患者の経済的負担を軽減するための費用や、ドナーが安全かつ安心して造血幹細胞を提供するために連絡調整を行うコーディネーターの活動費に使用されます。 重大な血液疾患に苦しんでいる人々を助けるために遺産を使いたい場合は、日本骨髄バンクへの遺贈寄付を検討するとよいでしょう。 3-4. 認定NPO法人 国境なき医師団日本 認定NPO法人 国境なき医師団日本は、紛争や自然災害、貧困などにより危機に直面する人々に対して、独立、中立かつ公平な立場で緊急医療援助を届ける非営利団体です。 国境なき医師団日本に寄付した遺産は、紛争地や難民キャンプ、国内避難民のキャンプ、自然災害の被災地で、外科治療や栄養失調の治療、基礎医療や予防接種の無償提供などに活用されます。 世界各地における医療支援のために遺産を使いたい場合は、国境なき医師団日本への遺贈寄付をご検討ください。 3-5. 認定NPO法人 ロシナンテス 認定NPO法人 ロシナンテスは、日本発祥の医療支援団体です。妊産婦や新生児の死亡率が高いスーダンやザンビアを中心に、医療が受けられない地域に住む人々へと医療を届けています。 ロシナンテスに寄付した遺産は、主に発展途上国における保健医療事業や水衛生事業などのために活用されます。困難な環境で暮らす人々への医療事業を支援したい場合は、ロシナンテスへの遺贈寄付が有力な選択肢となるでしょう。