手塚理美「老けたと言われても気にならない」50代後半からのグレイヘアも人生の実験のひとつ
手塚理美さんがグレイヘアを目指したのは、56歳のころ。周囲からいろんな声が聞こえてきましたが、手塚さんは意に介しません。見た目とか人の視線とか「もっと自由でいいんだ」…そう思わせてくれるインタビューです。(全4回中の4回) 【画像】大自然の中でとる大胆なポーズがステキな手塚さん ほか(全13枚)
■俳優復帰で事務所も移籍「バラエティにも挑戦」 ── 2人の息子さんが独立したのを機に、2016年ころから俳優業に本格復帰。再始動にあたり、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに移籍されたことが話題を呼びましたが、どういう心境の変化だったのでしょう?
手塚さん:女優として本格的に活動するにあたって、せっかくだから環境をガラリと変えてみようと思ったんです。たまたま吉本に知り合いがいて、いろいろと話を聞いていたので、「なんだか面白そう。新しい挑戦をするにはいい環境かも」と感じ、吉本の俳優部に事務所を移籍し、7年ほどお世話になりました。 吉本に所属したことでバラエティ番組など、新しいジャンルにも挑戦させていただくことができ、いい経験になりましたね。
── それまで、バラエティに出演されたことはなかったのですか? 手塚さん:10代のころ、まだバラエティという言葉もなかった時代に、テレビで司会をしたり、芸能人運動会の番組に出たことはありましたが、本格的なバラエティのトーク番組などは経験がなかったので、刺激があって楽しかったですね。 ── 手塚さんも、芸能人運動会の番組に出られていたことがあったのですね。 手塚さん:正直、すごく苦痛でしたね(笑)。もともと声が低いし、テンションも低めなのに、「高い声を出してください」と言われ、ムリヤリ声のトーンをあげていました。それがイヤで、よく仮病をつかっていました(笑)。
当時、夏になると、浴衣を着て肝試し大会のような番組も多かったのですが、アイドルの子たちがキャーキャー楽しそうに笑顔をふりまくことにも違和感があって、「なんで私、ここにいるんだろう…」と思ったことも。 でも、そのころの芸能界は、そうしたことも割りきってやっていかないといけない部分もあって、「この世界は向いていないなあ」とずっと思っていました。