手塚理美「老けたと言われても気にならない」50代後半からのグレイヘアも人生の実験のひとつ
いつも思うのは、変化できる人でありたいということ。歳をとると頑固になりがちなので、いまの自分の状態を振り返りながら、「ちょっと偏っているかな」と感じたら、ニュートラルな状態に戻していく。 「こうあるべき」を捨てて柔軟でいるためには、「求めすぎないこと」が大事だなと思うんです。求めすぎてしまうと、相手のことを嫌になったり、いろんな状態に対してストレスを感じてしまう。でも、その基準をグッと下げれば、心が平和でいられます。
ただ、そうはいっても人間なので、やっぱり求めてしまう部分もあって。そこの部分とせめぎ合いをしながら、日々いろいろなことを学んでいる最中ですね。 PROFILE 手塚理美さん てづか・さとみ。1961年、東京都生まれ。俳優。7歳でモデルとして活動をスタート。1975年にユニチカ2代目マスコットガールとして芸能界に本格デビュー。1982年、NHK朝の連続テレビ小説『ハイカラさん』に主演。以降、『ふぞろいの林檎たち』『男女7人秋物語』など、様々なドラマや映画で活躍。2021年には、映画『メイド・イン・ヘヴン』で主演。
取材・文/西尾英子 画像提供/手塚理美(えりオフィス)
西尾英子