『彼女』さとうほなみ明かす演技への思い
2人の女性の逃避行を描くNetflix映画『彼女』(廣木隆一監督)が15日からNetflixで全世界独占配信されている。中村珍氏の漫画『羣青(ぐんじょう)』を原作に、同性愛者であることを親に打ち明けられずにいることに悩む永澤レイ役を水原希子、レイが高校時代から思いを寄せる同級生で夫からのDVに苦しむ篠田七恵役をさとうほなみが好演している。原作漫画のファンで、バンド「ゲスの極み乙女。」では“ほな・いこか”としてドラマーを務めるさとうに、役者としての考えや作品への思いを聞いた。 【写真特集】役者さとうほなみ
バンドを始める前から芝居に興味
さとうはもともとバンドを始める前から芝居に興味があったという。 「小学生ぐらいのとき、ちょっと(演技を)やらせていただき興味があったのですが、バンドを始めてからは疎遠になっていたんです。ずっと役者をやりたいという思いはあってドラマ『黒革の手帖』(2017年)に出演してから役者としてもお仕事をいただくようになりました」 念願かなって俳優としての道を歩むことになったわけだが、その後単発出演も含めれば『さくらの親子丼』(フジテレビ系)、『いつまでも白い羽根』(フジテレビ系)、新・浅見光彦シリーズ『華の下にて』(TBS系)、『ルパンの娘』(フジテレビ系)など民放ドラマをはじめNHK朝ドラ『まんぷく』にも第84話~88話に出演経験がある。映画では昨年公開『窮鼠はチーズの夢を見る』(行定勲監督)の夏生役が記憶に新しいところ。また、映像作品のみならず舞台出演などもあり着実に演技のキャリアを重ねている印象だが、そんな中でも今作『彼女』は大きな意味を持つという。 「監督、キャスト、スタッフさんと、作品に関わったすべての人が『この人たちじゃないと出来なかったよな』と思えるような方たちばかりで、原作も含め忘れられない作品になりました。レイ(水原)と七恵(さとう)はずっと相容れなくて、そこが痛々しくもあるし愛らしいところでもあって、その関係が次第に変化していくところに美しさを感じて引き込まれて行ったんです」