キンプリ岩橋玄樹、グループ脱退とジャニーズ事務所退所 環境変え治療に専念
“キンプリ”として親しまれるジャニーズの6人組アイドルグループ・King & Princeの岩橋玄樹(24)が本人からの申し出により今月末でグループを脱退、ジャニーズ事務所から退所することがわかった。29日、ジャニーズ事務所が公式サイト「ジャニーズネット」で発表した。岩橋は2018年11月からパニック障害の治療に専念するため活動を休止していた。
幼少期に患ったパニック障害と向き合ってきた
岩橋は19年2月、3枚目のシングル「君を待ってる」から一部活動再開すると発表されたものの、発表からまもなく再度不安定な状況に陥ったとして見送られ、同曲も結局は岩橋を除く5人でレコーディングし直すこととなりリリース日も当初予定の3月20日から4月3日へと延期されたこともあった。その後もずっと活動再開に希望を持ち続けていたファンにとってはなんとも残念な結果となった。 発表によると岩橋は幼少期にパニック障害を患い現在まで向き合ってきたが、2018年5月にKing & PrinceとしてCDデビューし取り巻く環境が大きく変わったことで心身のバランスを保つことが困難となり、パニック障害が悪化。岩橋の今後を考えて本人、家族、医師、メンバー、事務所が話し合いを重ねたうえで活動を休止し治療に専念する道を選んだという。約2年5ヵ月におよんだ休止期間中も活動再開を目指しパニック障害の克服に努めたが、症状は一進一退を繰り返し、岩橋自身が最終的にKing & Princeとしての活動を終えジャニーズ事務所を退所、新たな道を進むことを決断したという。
本人もコメントを発表 症状を説明、お詫びと感謝の気持ちつづる
公式サイトでは事務所の発表に続き本人からのコメントも掲載。岩橋は冒頭でファンや関係者に向けて、長い間きちんとした報告ができなかったことを詫び、あらためて活動休止からの一連の経緯を報告した。「僕の症状には波があり、ひどく症状が出てしまう時と、おさまっている時があります。そんな自分の状態をうまく説明できなくて、なかなか周囲の方に理解してもらえない時もありました」と状況について説明し、「そして、休養をしてから2年以上が経過してしまい、いつもそばで見守ってくれたメンバーや、ずっと応援してくれているファンの皆さんに対して、はっきりとした報告もできないまま、この先もこれ以上待たせてしまう事が、本当につらく感じてしまいました」と心境を吐露。「そのような気持ちを抱えて過ごす中で、色々な葛藤がありましたが、とても勝手かもしれませんが、自分のなかでの一つのけじめとして、2021年3月31日をもちましてKing & Princeからの脱退と、ジャニーズ事務所を退所させていただく事になりました」と続けた。さらに岩橋は「メンバーを含め、たくさんの方々が応援し続けて待ってくれているにも関わらず、自分の心の弱さから、皆さんとの約束を果たす事が出来なくなってしまった事を、本当に申し訳なく思っております」として、ファンに向けて11年間の応援に感謝する気持ちを述べるとともに関係者、メンバーの平野紫耀・永瀬廉・高橋海人・岸優太・神宮寺勇太、そしていまはなきジャニー喜多川氏に対しても感謝の言葉をつづっている。ジャニー氏については「ジャニーさんと出会ってなかったら僕はいませんでした」とし、ジャニー氏が教えてくれたことは芸能界のみならず社会に出ても大切な事ばかりだとしている。岩橋は今後も病気の克服のため、少し環境を変えて自分のペースでしっかり治療を頑張るという。「そして、応援してくださった皆さんにいつの日かまた再び笑顔を届けられるようにしっかりと人生を歩んでいきたいと思います。本当にありがとうございました」との言葉でコメントを閉じている。 (文:志和浩司) ■岩橋玄樹(いわはし・げんき) 1996(平成8)年12月17日生まれ、東京都出身。 2010年10月、ジャニーズ事務所に入所。13年4月には香取慎吾主演の連続ドラマ「幽かな彼女」(フジテレビ系、関西テレビ制作)でサッカー部所属の手嶋健太郎役に起用され俳優デビュー。14年5月5日、Sexy Zoneの弟分ユニット・Sexy Boyzの結成が発表され、メンバーに選ばれた。15年4月に亜細亜大学経済学部に入学すると同年6月、期間限定ユニット・Mr.King vs Mr.Prince(Mr.Prince)のメンバーとして活動を始めることが発表された。16年以降は神宮寺勇太、岸優太とともに3人組グループ・Princeとして活動を続け、18年5月King & PrinceのメンバーとしてCDデビューした。同年11月からパニック障害の治療に専念するため活動を休止。21年3月29日、同月末をもってKing & Princeからの脱退とジャニーズ事務所を退所することを発表した。