僅差でヒョンデとヌーヴィルがトップの座をキープ

ロバンペラにとって今回のラトビアは、2020年にトヨタの一員としてWRCトップカテゴリーに挑み始めてから50戦目の記念すべき一戦となる。

2024年7月18日から21日（現地時間）、世界ラリー選手権（WRC）第8戦ラリー・ラトビアが西部の港湾都市リエパーヤ近郊のグラベル（未舗装路）を舞台に開催される。ラトビアでのWRC開催は初めてだが、FIAヨーロッパ・ラリー選手権（ERC）の一戦として長く開催されており、ハイスピードなグラベルラリーとして知られている。 【写真はこちら】高速コーナーが連続する、硬質なグラベルステージ。屈指のハイスピードバトルが展開される（全5枚） 前戦ラリー・ポーランドでは、トヨタのセバスチャン・オジェがペースノート製作のための下見走行で一般車と衝突して負傷するというハプニングが発生。急遽カッレ・ロバンペラが特別措置で出場したが、なんとそのロバンペラが優勝するという離れ業をやってのけ、トヨタのピンチを救った。 ヒョンデ勢にもアクシデントは襲いかかり、ランキング2位につけるオイット・タナックは飛び出してきた鹿と激突、デイ3まで優勝争いを演じていたアンデルス・ミケルセンも右リアタイヤのバーストで後退を余儀なくされた。 結局ラリーはロバンペラ、エバンスのトヨタ勢の1-2フィニッシュで終わったが、ヒョンデ勢は“スーパー・サンデー”と“パワーステージ”でトヨタ勢の獲得ポイントを上回り、僅差でドライバーズ／マニュファクチャラーズ両部門でトップの座をキープしている。 【参考】WRC第7戦ラリー・ポーランド　結果 1位：K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド ） 2h33m07.6s 2位：E.エバンス（トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド）+28.3s 3位：A.フルモー（フォード・プーマ　ラリー1ハイブリッド） +42.7s 4位： T.ヌーヴィル（ヒョンデ i20N ラリー1ハイブリッド） +1m10.8s 5位：M.セスクス（フォード・プーマ　ラリー1） +1m47.0s 6位： A.ミケルセン（ヒョンデ i20N ラリー1ハイブリッド ） +2m16.7s 7位：G.ミュンスター（フォード・プーマ　ラリー1ハイブリッド） +2m18.0s 8位：勝田貴元 (トヨタ GRヤリス ラリー1 ハイブリッド） +2m26.7s 9位：S.パエリ(トヨタ GRヤリス ラリー2） +7m50.7s 10位：O.ソルベルグ (シュコダ　ファビアRS ラリー2) +8m12.7 【参考】2024年 WRCドライバーズランキング（第7戦終了時） 1位 T.ヌーヴィル（ヒョンデ）136 2位 E.エバンス（トヨタ）121 3位 O.タナック（ヒョンデ）115 4位 S.オジェ（トヨタ）92 5位 A.フルモー（Mスポーツ・フォード）91 6位 K.ロバンペラ（トヨタ）63 7位 勝田貴元（トヨタ）58 【参考】2024年 WRCマニュファクチャラーズズランキング（第7戦終了時） 1位 ヒョンデ 311 2位 トヨタ 301 3位 Mスポーツ・フォード 156