意外なところにもアレルゲンが! 見落としがちな場所の掃除
秋冬に体調を崩し“風邪かなぁ”と思ったその症状は、もしかしてアレルギーかもしれません。花粉はもちろん、ダニやホコリなどのハウスダストもアレルギーの原因になるので、見落としがちなところも定期的にチェックを。掃除のプロ・萬 貴佐子さんがおうちの中で見落としがちな場所の掃除法をレクチャーします。 【画像で見る】アレルゲンを見逃さない!ソファー、ラグ、マットレスの掃除方法 * * * ▶掃除について教えてくれたのは CaSy 萬 貴佐子さん CaSyの家事代行スタッフ1.5万人から選び抜かれた精鋭、TEAM BLACKSの一人。前職のハウスクリーニング業務と合わせると、サービス件数の実績は6000件を超える。経験や技術生かし、打ち合わせの段階から、お客様の気持ちに寄り添ったサービスを提案。 ■ 床の幅木 週1回、床掃除の前にドライシートで拭く 毎日床掃除をしていても、1週間くらいたつと、幅木にもうっすらとたまった花粉やホコリが。「ここもはたきやハンディモップを使いたくなりますが、ドライシートで。手に持って花粉やホコリを拭き取ります。このときも床掃除と同じように、汚れを残さず一定方向に拭くこと」(萬さん) ■テレビまわり ドライシートのあとにウェットシートを使って入念に テレビは部屋の隅にあることが多く、静電気を発生して花粉やホコリを集めやすい場所の一つ。「特にテレビ台の前や裏側の配線部分は、うっかり掃除を忘れるとホコリだらけに。ドライシートでから拭きしたあとは、掃除機で吸引&ウェットシートで水拭きを」 ■棚の上、天井の照明器具 花粉やホコリが舞わないようにマイクロファイバークロスで拭く 「棚の上は床面ほど汚れにくいですが、気がつくとホコリや花粉が蓄積しているので週1回は掃除を。照明のかさはホコリも多いので、マイクロファイバークロスならしっかりキャッチできます」。頭より上の場所を拭くときは踏み台などに乗り、目線の高さで行なって。 ■ ソファー、ラグ、マットレス 掃除機を短くして小さな範囲を少しずつ 布製品は、花粉やホコリに加えて、ダニにも要注意。「掃除機の延長管を外してノズルを短くすることで、吸引力が増します。ヘッドはブラシつきのものや、布団用ツールがあれば活用。30cm幅くらいずつ細かく動かし、内側に入り込んだハウスダストをかき出すように吸って」 ■カーテン 掃除機で吸うか、定期的に洗濯を 「私は2、3カ月に1回は洗濯するようにしていますが、乾きにくい時期はカビの原因にもなるので、洗濯するならしっかりと乾かすこと。より手軽にすますならラグなどと同じく掃除機で吸っても」。花粉がつきにくいタイプのカーテンに変えてみるのも手。カーテンレールの上はドライシートで拭きましょう。 ■ クローゼット クローゼットの扉はあけて中を掃除機がけ クローゼットの中はカビやすいので、水拭きは厳禁。「とはいえ、衣類から出たホコリがたまりやすい場所でもあるため、ここも定期的に掃除を。衣類のカビ防止には、時々扉をあけて風通しをよくしつつ、床にたまったホコリを掃除機で吸う程度でOKです」 [SHEAD] ★Point [/SHEAD] 外で着用した衣類ははたいてから、洗わない場合は玄関で管理しましょう。「外で着用した衣類についた花粉は、家に持ち込まないようにはたいてから入ること。こまめに洗うものではない場合は、クローゼットに戻さず、玄関に置き場を作って」 * * * そのほかにも、洗濯機の下、冷蔵庫まわり、げた箱まわりも、たまにチェックを。「洗濯機の下や冷蔵庫の周りはホコリがたまりやすいのですき間だけでも掃除を。洗面所はカビにも注意。玄関は花粉が最も入り込んでくる場所なので、げた箱を中心に掃除しておきましょう」おうちの中をキレイにして、健康的な暮らしを目指しましょう! イラスト/ Aikoberry 文/中田蜜柑