新型「Fire HD 8」で使い勝手は変わった? Fireタブレットをスマートディスプレイにように使える「Showモード」を試す
Alexaがシームレスに使えるのがFireの強み
さて、音声アシスタント「Alexa」の使い方を見ていこう。本製品のセットアップ段階で、Alexaを有効にするか尋ねられるので、そこで「はい」を選択するか、あるいはセットアップ完了後に設定画面からAlexaの項目を開いて有効化することで、Alexaとのやりとりが行えるようになる。 本製品は画面付きということで、スタンバイ状態のFireに話し掛けると、Alexaが音声で応答するとともに、画面にはそのサマリーが表示される。音声だけではなく視覚的に情報を見られるのが、音声だけで応答するスマートスピーカーと比べた場合の利点だ。 最近のスマホにおける音声アシスタントはいずれもこの挙動なので、ことさら特殊というわけではないが、OSレベルでこうしたシームレスさを実現しているのはやはり強みということになるだろう。
タブレットモードとShowモードの切り替えは従来と変わらず
さて、このAlexaを使うにあたり、本製品の特徴となるのは「Showモード」だろう。このShowモードを有効にしておくことで、ホーム画面のデザイン自体が通常のタブレットモードからShowモードと呼ばれる専用モードへと切り替わり、天気予報や話題、スキルなどさまざまな情報を画面上にループ表示できるようになる。 ここで表示される情報はホームコンテンツと呼ばれ、Echo Showであれば設定画面からカテゴリー単位でオン/オフ可能だ。このFireでも設定画面の「Alexa」→「Showモード」→「ホーム画面」→「表示内容」で、表示するコンテンツの種類を指定できる。また連続してループ表示させるか否かも選べる。 なお、このShowモードはスタンバイ状態になると消灯してしまう通常のタブレットモードと異なり、画面がオフになることなく常時表示されるのが最大の利点だ。その仕組みを利用して表示されるのがホームコンテンツであるため、それを自ら制限するのは少々おかしな話なのだが、実際には画面が頻繁に切り替わる挙動によって注意力が削られることも多いので、不要な項目は遠慮なくオフにすればよい。 またShowモードのホーム画面を右から左へとスワイプすると、連絡/スマートホーム/ミュージック/アラーム/定型アクションなどのメニューが表示される。これらは音声を使うことなく、タップすることによって操作できる。特にスマートデバイスの操作は、この画面からタッチで操作するのが最も手軽だ。 ざっと使い比べてみたが、これらShowモードの機能は、できること自体は従来モデルと変わっていない。細かいところまで目を皿にして見比べると違いはあるかもしれないが、機能自体が大きく進化したり、あるいは省かれたりといったことはないようだ。