千葉御三家で「一月の覇者」になれ! 都内難関校で「二月の勝者」をつかみ取るための併願戦略
◆都内難関校で「二月の勝者」をつかみ取るため前に「一月の覇者」に!
これら千葉御三家の入試日が1/20、1/21、1/22の3日連続になっているため、2/1、2/2、2/3のシミュレーションとして利用する受験生もいます。千葉御三家中に入学するために、通学エリア内へ引っ越すご家庭もあるようです。 というのも、千葉御三家はいずれも共学ですし、特に渋谷幕張中(女子Aライン80%偏差値72)に合格するのは桜蔭中(女子Aライン80%偏差値71)に合格するより難しいからです。 そのため、千葉県在住の受験生は1月中の千葉御三家の合格を勝ち取れれば、2月はそれより志望順位の高い中学しか受験しないのが一般的です。 千葉御三家中はいずれもJR総武・京葉線沿線の学校ですが、JR常磐線沿線にも専修大松戸中、芝浦工大柏中、麗澤中、二松学舎柏中などがあり、千葉県内私立中入試に厚みを持たせています。 そして、千葉御三家中の2回目入試は2月に実施されており、2/2に渋谷幕張中第2回入試、2/3に東邦大東邦後期入試、2/4に市川中第2回入試があり、1回入試で不合格だった時のリベンジ入試が2月に行えるようになっています。 このように、千葉私立入試は1月20日~2月4日の2週間かけて行われ、千葉御三家の第1回入試の合否を見てから都内難関校への出願ができるため、「二月の勝者」を勝ち取るために「一月の覇者」になることが必要なのです。 さらに、女子難関校受験生にとっては、これら千葉御三家に加えて浦和明の星女子第1回(1/14入試、女子Aライン80%偏差値65)と浦和明の星女子第2回(2/4入試、女子Aライン80%偏差値63)が同じ受験パターンで用意されています。 1月20日から始まる千葉入試と1月10日から始まる埼玉入試を組み合わせることにより、志望校の選択の厚みが増しますので、併願パターンを組む際の参考にしてください。 <参考> *1:『千葉県高校受験案内 2025年度用』(声の教育社) *2:四谷大塚ドットコム(四谷大塚) *3:森上教育研究所 中学受験研究会週報(2024年3月29日)
▼小野 博史プロフィール
準大手中学受験塾トップクラスの指導を皮切りに、教室長、教材部長などを歴任。平成8年、千葉県柏市で中学受験・私立中高専門塾エクセレントゼミナールを設立主宰。講師として35年超、合格率にこだわった受験指導で1000人以上の受験生を送り出す。SAPIX、日能研、四谷大塚などの大手塾の生徒にも個別指導をしており、的確なセカンドオピニオンを提供することで合格可能性を広げ、悔いのない中学受験に導くことを身上とする。
小野 博史(中学受験ガイド)