本日開業、2055室の「アパホテル&リゾート〈大阪なんば駅前タワー〉」見てきた。最上階プール/大阪もんビュッフェなど、サービスも西日本最大級!
アパホテルは、西日本最大級となる「アパホテル&リゾート〈大阪なんば駅前タワー〉」(大阪府大阪市浪速区湊町1-2-13)を12月2日に開業した。本稿では、11月25日に開催された内覧会の様子をお届けする。 【画像】外観(正面) ■ アクセス 大阪なんば駅前タワー店は、JR難波駅直結のバスターミナル「OCAT(大阪シティエアターミナル)」の東出入口正面に位置する、地上40階建ての超高層タワー型ホテル。全84台の機械式立体駐車場(1泊1500円、先着順)を設ける。 ただし「なんば駅前」とはいえ、大阪メトロや阪神、近鉄、南海の各駅からは少し距離があるので注意。いわゆるミナミエリアから地下を歩く場合は、ざっくり「なんばウォーク」を通り、OCATまたは湊町リバープレイス(なんばHatch)を目指すと分かりやすい。 ■ 1階エントランス~客室フロア共用部 客室数は、これまで西日本最大とされていた大阪梅田駅タワー店(全1704室)を大きく上回る全2055室。5階~39階に8タイプを備える。全室禁煙で、チェックインは15時から、チェックアウトは10時まで。 エレベーターの所要時間を計測したところ、最上階(40階)から1階までは約1分。途中の階で止まることがなければあっという間に到着する。ただし、9時50分~10時20分は特に混雑するとのことで、チェックアウトなど時間に余裕をもって行動しよう。 また客室フロアの廊下は吹き抜けになっており、冬は外から冷たい風が吹き込む。雨の日は濡れる可能性もあるので、レストランや大浴場への移動時は注意したい。 ■ 5階~39階 客室 各客室の定員は1~4名。隣り合う客室を内扉でつないだコネクティングルームは、同社最大となる約400室(200組)を設けており、スタンダード2部屋「S-Sコネクトツインルーム」とツイン2部屋「T-Tコネクトフォースルーム」の2タイプから選べる。 いずれもベッドルーム・テレビ・バス・トイレが2つあり、姿見付きの引き戸を使えば、同じ空間に滞在しつつ適度にプライベートを確保できる。家族や友人との利用がお勧めとのこと。 スタンダードルーム(1名/2名/高層階) ベッド140cm×1台、定員1~2名、広さ11m2、通常料金2万7000円~ ※高階層は3万1000円~ スタンダードツインルーム ベッド110cm×2台、定員2名、広さ14m2、通常料金3万2000円~ スーペリアルーム ベッド180cm×1台、定員2名、広さ14m2、通常料金3万2000円~ S-Sコネクトツインルーム ベッド140cm×2台、定員2~4名、広さ22m2、通常料金3万4000円~ T-Tコネクトフォースルーム ベッド110cm×4台、定員4名、広さ28m2、通常料金6万6000円~ トリプルルーム ベッド100cm×3台、定員3名、広さ18m2、通常料金4万8000円~ デラックスツインルーム ベッド120cm×2台、定員2名、広さ23m2、通常料金5万円~ スイートルーム ベッド140cm×2台、定員4名、広さ35m2、通常料金10万円~ 客室の共通設備 ベッドは、アパホテルオリジナルの「Cloud fit Grand(クラウドフィットグラン)」を導入(一部客室を除く)。スーツケースなど大きな荷物は、ベッド下のスペースに収納するよう案内している。 枕元には照明スイッチ、空調操作パネル(一部客室のみ)、電源などを集約。浴室照明を除き一括消灯可能な「おやすみスイッチ」のほか、コンセント、USB充電ポート(Type-C/Type-A、最大20W)、テレビと接続できるHDMI端子も備えている。なおHDMIケーブルの貸し出しは行なっていない。 各部屋に50型以上の大型液晶テレビを完備。アパデジタルインフォメーション(ADI)を導入し、レストランの営業時間、大浴場の混雑状況、ランドリーの使用状況、エレベーターの混雑時間帯などを確認できる。 また、スマホで閲覧している動画・音楽の続きをテレビで楽しめる「キャスト機能」「ミラーリング機能」も搭載する。 インターネットは、全室「Wi-Fi 6」が無料で利用できる。ID・パスワードはテレビ画面で案内しており、38階の客室で実際の通信速度を計測してみると、下り58Mbps、上り36Mbpsとなった。 デスク上には通常のコンセントやユニバーサルコンセント、有線LAN、電気ケトル、電話機、アクセサリートレイなどを設置。デスクの引き出しはティーセットや使い捨ての紙コップ、ドライヤー、ティッシュペーパーを備える。冷蔵庫は空になっており自由に使用可能。 飲料水は、ペットボトルでの提供が廃止となる代わりに、各フロアのエレベーターホールにウォーターサーバー(冷水・温水)を設置。客室の専用ピッチャーまたはマイボトルでの利用を案内している。また、客室の蛇口から出る水も飲むことができる。 浴室入り口は段差がなく、2名以上の場合はフェイスタオル・バスタオルを色違いで用意する。また、シャワーヘッドは0.001mm未満の泡で出てくるウルトラファインバブルが特徴の「Bollina」を採用し、お風呂はあらかじめ設定した水量でお湯張りを行なうなど、細やかな配慮がありがたい。 姿見には上着やリュック、傘などをかけられるフックがついている。館内着は浴衣・帯に加えて羽織を用意。スリッパは通常と使い捨ての2種類から選べる。 ■ レストラン □2階「RESTAURANT 17CLUB」 営業時間: [朝食&ランチ]6時30分~14時(最終入店13時45分) [ディナー]18時~21時30分 席数:154席 朝食&ランチ料金: [平日/前売り]大人3190円、4歳~11歳1870円 [平日/当日]大人3850円、4歳~11歳2310円 [土日祝]大人3850円、4歳~11歳2310円 ※3歳以下無料、ディナーはアラカルト 朝食からランチまでは、ご当地メニューを中心に「体験型テーマパークブランチビュッフェ」を、ディナーは神戸牛のサーロインステーキ、牛カツ、ローストビーフなどアラカルトメニューを提供する。宿泊者以外も利用でき、オープンから4日間(12月2日~5日)は2055円以上の注文で17%オフとのこと。 朝食(6時30分~10時30分)の注目メニューは、鮭・焼き味噌・とろろ昆布など好きな具材を選べる「サムライスボール(SAMURAI-RICEBALL)」やカスタムたこ焼き、イワシつみれと蒲鉾のさっぱり関西出汁朝おでん、なにわの肉吸いなど。 店内のライブキッチンでは、どて焼きなどソースや具材を選べるオムレツ、大阪もん野菜を挟んだパニーニほか、シェフこだわりの料理を用意する。 朝食の飲み物はコーヒーや紅茶、ジュースなどソフトドリンクを豊富に用意している。ガラスのディスペンサー入りのドリンクについて、「いかるが牛乳」以外はすべてレストランで手作りしているとのこと。 試飲したところ、大阪名物「ミックスジュース」は、バナナをはじめフルーツの味がしっかり感じられ、食後のデザートとして思わずおかわりしたくなる濃厚さ。「桃とローズヒップのアイスハーブティー」はさっぱりとしていて食事中でも飲みやすかった。 □2階「BAR 17CLUB」 営業時間: [平日]17時~23時(最終入店22時) [土日・休前日]17時~24時(最終入店23時) チャージ:なし 席数:17席(カウンター、ソファー) 17CLUBの「17」は、ドジャース・大谷翔平選手の背番号にちなんだもの。「大阪から世界に羽ばたく」をコンセプトに、野球やサッカー、バスケットボールなど背番号17のユニフォームを17枚展示している。 シャンパン、ワイン、ウイスキー、カクテルのほか、アパ社長カレーやピザ、オムライスなどの食事も提供する。 □40階「SKY DINING UOMAN」 席数:82席 朝食 営業時間:6時30分~10時(最終入店9時45分) 料金: [平日]前売3190円、当日3850円 [土日祝]前売3850円、当日3850円 ディナー 営業時間:17時30分~22時 料金: [ビュッフェ]大人6800円、小人4000円 [飲み放題付きプラン]9000円 □1階 カフェ&バー「バッカーノ」 7時~17時はカフェ、17時~23時はカフェバーとして営業。OCATに面しており、宿泊客以外も利用できる。 ■ 大浴場・プールテラス 4階の大浴場は男女別で、営業時間は15時~翌2時・6時~10時。宿泊者は無料で利用できる(入室にはカードキーが必要)。人工温泉「準天然光明石温泉」を導入し、露天風呂、ジェットバス、寝湯、サウナ、ぬる湯も併設している。 更衣室は、鍵付きロッカー、コインランドリー、自販機などを備えており、浴衣・スリッパでの利用も可能。ドライヤーとスキンケアセットは用意しているが、タオル類は客室から持参しよう。 最上階(40階)には、宿泊者専用の「モンダミンプール」とテラスを設置。大阪の街並みをゆったり楽しめる。プールの遊泳は夏季期間のみで追加料金が必要。テラスは通年無料で、営業時間は6時30分~22時。 ■ ショップ・館内施設 4階では、24時間営業のコンビニエンスストア「セブン-イレブン アパホテル大阪なんば駅前タワー店」をはじめ、コインランドリー、無人のフィットネスジム、エステ・ネイル・アイラッシュサロン、手荷物サービス・酒類販売店「ITSLOGI&百陽」を展開。 1階には、焼き菓子と和スイーツ「OBRA」、フラワーショップ「TENTO flower」が入居する。
トラベル Watch,編集部:丸山花梨
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